さんずいに少ないで沙!読み方から意味・名前の使われ方まで総特集

2024年1月17日

つい先日、何かの関係で昔の西遊記のドラマを見ました。堺正章が孫悟空、夏目雅子が三蔵法師をやってるやつです。

カッパの妖怪沙悟浄は、たしか岸部シローが演じてたんですよね。

60爺

私のレーダーに、沙悟浄の「沙」が引っ掛かりました。

これは「さんずいに少」と書く漢字ですね。さんずいの漢字を対象にするのは久々な感じがしたんですが、2023年10月以降ですから3ヶ月半ぶりですな。

では、さんずいに少と書く沙について、読み方から意味・名前での使い方まで総特集したいと思います。

どうか最後までご覧ください。

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さんずいに少と書いて沙!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、沙の意味と読み方を明確にしましょう。

沙の読み方と意味

画数 :7画
音訓:サ すな まさご すなはら よな・げる(日本語のみ)いさご・す
意味
①{名詞}すな。まさご。細かくばらばらの石が集まったすな。非常に細かい石。いさご。また、すなはま。②{名詞}すなはら。水や草のないすな地の荒原。砂漠(サハ゛ク)。③{動詞}よな・げる(よなぐ)。細かい物を水に入れて洗い、悪い物を捨て去りよい物を選びとる。④{助辞}すなのようなきわめて細かい物に冠することば。⑤{形容詞・動詞}ざらざらしているさま。しわがれる。⑥姓の一つ。
日本語だけの意味・用法
(訓読み)いさご・す
(名付)いさ いさご す すな

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

「沙」の音読みは「サ」、訓読みは「すな」「まさご」「すなはら」「よなげる」の4つです。「まさご」は「真砂」、「よなげる」は「淘げる」の漢字表記となるんですね。

60爺

日本語の読みは「いさご・す」は「沙す」になるようですが、国語辞典では確認できませんでした。

意味は6つあります。名詞が2つ、動詞、助辞、形容詞・動詞、姓が各1です。

①は、同義語にある通り「砂」です。「流沙(リュウサ):=流砂。水流によって運ばれる砂」という言葉があります。

②は「砂漠」を指します。「沙塞(ササイ):西北の砂漠の中にあるとりで」という言葉があります。

③の動詞は「悪い物を捨て去りよい物を選びとる」意ですね。類義語として汰(タ)があり、沙(サ)と合わせ「沙汰(サタ):善と悪とをえりわけること」という言葉になります。

この「沙汰」、現在では、警察沙汰などに使われ嫌われているようですが、本来は良い意味だったんです。こちらの記事を見てください。

④は、「沙糖(サトウ)(=砂糖)」のように使われます。

⑤は、斯(シ)・嘶(シ)に当てた用法となります。

60爺

姓の一つの意があるので、沙さんがいらっしゃるんですね。

さて、次は、沙の書き順を見てみましょうか。

この漢字は、さんずい+少です。書き順は大丈夫ですね。


もっと詳しく知ろう!沙の漢字としての由来や成り立ち

沙の字源です。

「沙=少(そぎ取って小さくする)+水(みず)」(会意)。

会意※
二つ以上の漢字を組み合わせて、もとの漢字とは別の意味を表した漢字。

水で洗われて小さく砕けた石、すなわち「すな=砂」ですね。

「すなはら」「すな」の意味では「砂」と書くのが普通ですな。

次の章では、沙のつく言葉を挙げてみます。

沙のつく言葉

沙のつく言葉を並べてみました。

沙のつく言葉読み意味
沙翁サオウ《日本語での特別な意味》イギリスの劇作家シェークスピアのこと。▽「沙」は、
沙鴎サオウすな浜にいるかもめ。
沙墟サキョ砂漠(サハ゛ク)の中にある部落。
沙塞ササイ・シャサイ西北の砂漠(サハ゛ク)の中にあるとりで。
沙渚サショ水べのすな地。
沙場サジョウ⇒砂場。砂漠(サハ゛ク)。特に戦いの場としての西北の砂漠。
沙磧サセキすなの原。砂漠(サハ゛ク)。
沙草サソウすな地に生えた草。
沙汰サタ①米を水ですすいですなをとること。転じて、善と悪とをえりわけること。②《日本語での特別な意味》さばき。裁断。③《日本語での特別な意味》たより。知らせ。「ご無沙汰」④《日本語での特別な意味》うわさ。評判。⑤《日本語での特別な意味》朝廷や役所などが出す命令。⑥《日本語での特別な意味》決まりをつけること。処置。
沙鳥サチョウ{沙禽(サキン)}すな浜にいる水鳥。
沙汀サテイすな浜。
沙棠サトウ果樹の名。材は舟をつくるのに用いられる。
沙頭サトウ水のないすなの川原のほとり。
沙羅サラ・シャラ木の名。りゅうのうこう科の常緑樹。高さが三〇メートルにも達し、花は小さく淡黄色で、芳香がある。インド原産。
沙漏サロウすな時計。
沙弥シャミ《仏教》出家したての男。また、僧一般のこと。梵語(ホ゛ンコ゛)srāmaneraから。▽女子は、沙弥尼(シャミニ)という。梵語srāmanerikāから。
沙門シャモン・サモン《仏教》出家した者。僧。▽梵語(ホ゛ンコ゛)sramanaの音訳。善をなし、悪をなさぬ者の意。

沙のつく言葉がたくさんの出て来ましたが、知っているのは「沙汰」「沙門」位でしょうか。

シェークスピアを「沙翁」というんですね。知りませんでした。勉強になりました!

60爺

後の言葉は、全然です^^;

沙頭は国語辞典にありました。

次の章では、「沙」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。

名前に使われる際のポイントは

さんずいに沙と書く「沙」は常用漢字ですので、赤ちゃんへ名付けることが可能です。

音読みの「サ」の他、名付けで「いさ」「いさご」「」「すなの読みがあります。ちょっと、名付けづらい「読み」ではありますが…。

60爺

私からすると、女の子の名づけに合った漢字だと思います!

「沙」はさんずいが部首なので、海や水を連想できます。そこから、「清らか」「透明感」「洗練された」のイメージにつながります。

また、「水で洗って選り分ける」という意味がありますので、「物事を見極める」につなげられます。

ここから、次のような願いを込めることが出来るでしょう。

  • 綺麗な水のように清らかな心を持つ人に育ってほしい
  • 海のような広い心を持つ人に育ってほしい
  • 物事をしっかりと見極められる人に育ってほしい

男の子の名前60爺ベスト3

  1. 亜沙飛(あさひ)
  2. 沙臣(いさおみ)
  3. 真沙緒(まさお)

1,3は「さ」、2は「いさ」という読みを持った名前です。

1と3は3文字の名前ですね。

女の子の名前60爺ベスト3

  1. 沙羅(さら)
  2. 沙織(さおり)
  3. 梨沙(りさ)

女の子は、読みを「さ」で統一しています。女の子の名づけにはピッタリの漢字だと思いますよ!

ところで、「沙」が名前に良くないなんて噂を聞きました。その内容について、追いかけてみましたので、是非、ご覧ください。

最後に

さんずいに少と書く沙について述べてきました。

この漢字「沙」は、「水」+「少」で、水で洗われて小さく砕けた石の意味、即ち「すな=砂」なんですね。そのため、「砂」にちなんだ意味を5つ持っていました。

この漢字を使用した言葉はたくさんありましたが、当然のごとく「砂」にかかわった意味が多いですが、シェークスピアには驚きでした。

名付けは、女の子向けでしたね。

※気づけばさんずいの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら