魚へんに冬で「鮗(コノシロ)」!読み方・意味・由来まで徹底解説

2023年6月5日

前に、魚へんに秋で鰍の記事を書いていますが、つくりの秋の季節を一つ進めて冬にしたら、その漢字が存在するか見てみました。

60爺

魚へんに冬ですな。

「魚へんに冬」と書く漢字は「鮗」で、読み方は「このしろ」です。

日本で作られた国字で、出世魚として知られるコノシロを表します。

この記事では、「魚へんに冬=鮗」について、読み方・意味・由来・どんな魚なのかまで、検索疑問を順に分かりやすく解説します。

どうか、最後まで、ご一緒にご覧ください。

魚へんに冬の漢字「鮗」の読み方・意味・書き順

最初に、魚へんに冬の「鮗」の読み方と意味・書き順を明確にしましょう。

鮗の基本情報

画数 :16画
音訓:(日本語だけ)このしろ
日本語だけの意味
①このしろ。魚の名。ニシン科の海水魚。コノシロ
②魚の名。ヒイラギ科の海水魚。ヒイラギ。漢名、鰏▷国字ではあるが、中国ではスズキ目タナバタウオ科の海水魚に用いる。

ご覧のように、魚へんに冬と書く漢字は「鮗」です。

読み方は「このしろ」で、魚の名前を表す漢字として使われます。

意味は、主にニシン科の魚「コノシロ」を指す表記です。

「ヒイラギ」の意味も出ていますが、日本では「鮗=コノシロ」と理解しておけば十分です。

魚へんに冬「鮗」はなぜ「このしろ」と読むのか

「鮗」は音読みや訓読みの規則からは導けない読み方です。

これは、日本独自に作られた国字であるためです。

※国字
中国以外の国で作られた、その国独自の漢字体の文字である。
和字・倭字・皇朝造字・和製漢字などとも呼ばれ、その数は1500〜2600字と言われている。

引用 wiki 国字

国字は、中国語の発音に基づかず、日本語の語彙に合わせて作られました。

そのため、「魚へん+冬」という字形に対して、日本語の魚名「このしろ」が直接あてられたのです。

次は、書き順をみます。

漢字「鮗」の書き順

魚と冬を順に書けば完成です。

間違えそうな箇所はありませんね。

※魚へんに春夏秋冬の季節を付けた漢字について特集しました。

魚へんに冬が指す魚はコノシロ?ヒイラギ?

魚へんに冬の「鮗」は、一般に、「コノシロ」を指す漢字として知られていますが、上述したように、漢字源には、「ヒイラギ」の意も出ていました。

コノシロ

コノシロは日本近海でよく見られる魚で、成長段階によって名前が変わる「出世魚」としても知られています。

代表的な呼び名の変化は次の通りです。

  • シンコ(稚魚)
  • コハダ(若魚)
  • ナカズミ
  • コノシロ(成魚)

寿司ネタの「コハダ」として親しまれている魚が、成長すると「コノシロ」と呼ばれるようになります。

コノシロは、魚へんに祭の「鰶」、魚へんに康の「鱅」とも書きます。

「鰶」の項に、小型のものを「こはだ」というと書いてあります。

ヒイラギ

一方、ヒイラギはヒイラギ科の別種の魚で、形態も生態も異なります。

この魚には、木のヒイラギの葉にあるような「棘(トゲ)」があるんです。

ヒイラギ(木へんに冬の柊)の記事では、「ヒヒはひりひりするさま、ラは接尾語と考えられることから、ヒイラギは、葉に触れるとひりひり痛むことから命名された」と言っています。

それと同様に、この魚のトゲが鋭く、手を刺すと痛むためから「ヒイラギ」になったのでしょう。

実用上は「鮗」=コノシロと理解

このように、「鮗」は文献や辞書によって指す魚が異なる可能性がありますが、日常的な用法ではコノシロを意味する表記として定着しています。

したがって、実用上は、以下のように整理して理解すると分かりやすいでしょう。

  • 鮗=コノシロ(一般的)
  • 鮗=ヒイラギ(辞書的異説)

魚へんに冬の漢字「鮗」の由来と成り立ち

語源は不詳ですが、知られた説話があります。

日立の国司から求婚されていた娘が、自分の家に寓居していた有間皇子と情を通じ懐妊。
国司の追及を逃れるため、親は娘が死んだことにし、焼くと死人の臭いがするという魚を、娘の代わりに柩に入れて火葬したところから。
その魚を「子の代(このしろ)」⇒(子の身代わり)というようになった。

この他にも、こんな謂れがあります。

  • 大量に獲れたために、「飯の代わりにする魚」の意から「飯代魚(このしろ)」と呼ばれた
  • 出産児の健康を祈って地中に埋める風習から「児(こ)の代(しろ)」と云う
  • 当て字で、コノシロを幼子の代役の意味で「児の代」、娘の代役の意味で「娘の代」と書く

鮗の解字です。

鮗=「冬」+「魚」(会意)。冬の頃が、旬になる魚であることを表す。

やはり、季節である冬が関わっていましたね。

※魚へんに〇の漢字でクイズ形式にした記事を作りました。是非、チャレンジしてください。

魚へんに冬の漢字「鮗」の出し方(入力方法)

「鮗」は国字ですが、パソコンやスマホでは、容易に出すことができます。

パソコン

次の2つの手順で「鮗」を出すことができます。

  • 「このしろ」と入力して変換キー
  • 日本語で「9B07」と入力してF5キー

いずれもできない場合は、コピー&ペーストで対応しましょう。

スマホ

スマホでも、次の2つの手順で「鮗」を出すことができます。

  • 「このしろ」と入力して変換キー
  • 手書き入力で「魚+冬」を書く

いずれもできない場合は、パソコンと同様に、コピー&ペーストで対応しましょう。

テプラ

エントリー機では、「鮗」は登録されておらず、出すことは出来ません。

しかし、スタンダード機、ハイスペック機には「鮗」(区分コード:8228)が用意されているので、出すことが可能です。

魚へんに冬の漢字に関するよくある質問(FAQ)

Q. 魚へんに冬の漢字は何ですか?

A. 鮗(このしろ)です。

Q. 魚へんに冬は国字ですか?

A. はい、日本で作られた国字です。

Q. 魚へんに冬はヒイラギの意味もありますか?

A. 辞書では、ヒイラギを指す場合も載っている場合がありますが、一般的にはコノシロを意味します。

最後に

魚へんに冬の漢字は「鮗」で、読み方は「このしろ」です。

日本で作られた国字で、出世魚として知られるコノシロを表します。

ポイントを振り返りましょう。

  • 魚へんに冬=鮗
  • 読み方は「このしろ」
  • 日本で作られた国字
  • 主にコノシロを指す漢字

意味・読み方ともにシンプルですが、国字である点や出世魚との関係など、奥深い背景を持つ漢字といえるでしょう。

60爺

他にも、鰶・鯯・鱅との表記がありました。

参考
鮗|上級漢和辞典 漢字源
このしろ|新明解語源辞典
コノシロ|ウィキペディア
海の豆知識vol30コノシロ|海洋生物環境研究所
ヒイラギ | 淡水魚図鑑(在来種)

※気づけば魚へんの漢字の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺