こめへんに宗で「粽」!読み方から意味・苗字での使われ方まで総特集

2023年8月28日

先日、デパ地下を歩いていたら、懐かしい食べ物をみかけました。「粽」です。端午の節句に食べるんですよね。

日本の童謡である「せいくらべ」にも、この言葉は出てきます。

60爺

「柱のきずは おととしの・・・」で始まる歌です。

この「粽」、こめへんに宗と書く漢字です。シリーズには入らないものの60爺の続けている漢字記事にピッタリです。

そこで、今回はこめへんの漢字(調べたら糀に続いての二つ目)、こめへんに宗と書く「粽」について、読み方から意味・書き順、そして、苗字での使い方まで総特集しようと思います。

それでは、ご一緒に内容を見に行きましょう~。

スポンサーリンク

こめへんに宗で「粽」!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、こめへんに宗で「粽」の意味と読み方を明確にしましょう。

こめへんに宗で「粽」の読み方と意味

異体字

画数 :12画
音訓:ソウ ちまき
意味
ちまき。食品の名。もち米をアシの葉や、竹の皮などの葉で三角形に包んで蒸した食物。五月五日の端午の節句につくる。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

「粽」の音読みは「ソウ」で、訓読みは「ちまき」です。この漢字には、日本語だけの意味・用法はありません。

意味はひとつ「ちまき」のみ。この漢字を使用した言葉として「粽子(そうし)」があり、粽を指しています。

60爺

この漢字には、「姓の一つ」という意味がないので、「粽」さんはいないんですよ!

粽は、もと、水神や、屈原をまつった楚(ソ)の習慣によるといわれています。これ、屈原の死を哀れんだ人々が、米を詰めた竹筒を投じて霊に捧げた楚の遺風のことです。

この漢字の書き順を見てみましょうか。

この漢字の書き順は、米に宗と書きます。普通に書けば、間違える箇所はないと思います。


もっと詳しく知ろう!粽の漢字としての由来や成り立ち

粽=「宗(ソウ たてに通る)または葼(ソウ 細長くたてに通る)+米(こめ)」(形声)です。

形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

粽は、写真のような「細長い」食品ですよね。

粽は中国から伝来したもので、古くは「茅(ちがや)」の葉で包んでいたため、「茅巻き(ちがやまき)」と呼ばれました。

「茅(ちがや)」は「茅(ち)」とも言い、時がたつことで主に「ち」が用いられるようになったため、この食べ物も「ちがやまき」から「ちまき」と呼ばれるように変化したと言われます。

ただ、関東では、粽ではなく柏餅が一般的ですね。

粽のつく言葉

この章では、粽のつく言葉をみていきたいと思います。

粽のつく言葉読み意味
粽子ソウシちまき。
粽馬ちまきうまちがやまたは菰こもを巻いて馬の形につくった玩具。端午に子供がもてあそんだ。
粽笹ちまきざさササの一種。山地に自生。稈かんは高さ1.5メートル、まばらに分枝し、葉は広く大きく、短い柄で茎の先に5〜9片を掌状につける。葉は粽を包むのに用いる。クマイザサ。クスザサ。

参考 上級漢和辞典 漢字源 学研、広辞苑

漢和辞典には「粽子」しかなかったので、広辞苑から2つの言葉を持ってきました。

60爺

これらの言葉を聞いたことはありませんね。

次の章では、「粽」を使った苗字についてを簡単に述べておきます。

粽を使った苗字について

こめへんに宗と書く粽は人名漢字ではありません!このため、名前に使うことが出来ないんですよ~。

名前が付けられないときは苗字ということで、「粽」のつく苗字を見てみます。最初に、「粽」一文字の苗字があるのか見てみました。

【名字】粽
【読み】ちまき
【全国順位】 76,220位
【全国人数】 およそ10人

参考資料 名字由来net

おお、粽(ちまき)さん、およそ10人ですがいらっしゃいましたね。順位は76,220位で、かなり下位の方ですな。

主に兵庫県に在住されているようです。

粽に他の漢字を付けた名字として「粽田(ちまきだ?)」さんがあるとの情報を得て、先程の名字由来netで検索してみたんですが、残念ながら空振りでした。

最後に

こめへんに宗で粽の読み方と意味等について述べてきました。

意味は、食品の「ちまき」でした。由来は、中国の楚の国の遺風から生まれたものでした。

粽は「芽(ちがや)」で包んでいたので「ちがやまき」から始まり、年月を経て「芽」が「ち」と読むようになったことから「ちまき」と変化し、現代に至っているようです。

60爺

私は、関東なので、粽より柏餅ですな。

スポンサーリンク
この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

漢字

Posted by 60爺