糸に糸と書く漢字「絲」!この正体が何か・読み方・意味まで総特集
「糸」に、もう一度「糸」を重ねたような漢字を見たことはありませんか?
この不思議な字の正体は、「絲(いと)」という漢字です。
一見すると装飾的な字に見えますが、「絲」にはきちんとした読み方・意味があり、古くから使われてきた由緒ある漢字でもあります。
しかし、日常ではほとんど見かけないため、「これは何?」「どう読むの?」と疑問に思う人も多いでしょう。
この記事では、糸に糸と書く漢字「絲」について、その正体・読み方・意味・成り立ちから、スマホやパソコンでの出し方、さらには苗字での使われ方までをまとめて解説します。
「絲」という漢字が気になった方は、ぜひ最後までご覧ください。
絲の正体・読み方

「絲(いと)」は、現在使われている「糸」の旧字です。
意味や使い方に違いはなく、字形が簡略化された結果、「絲」が「糸」に置き換えられました。
もともとの「絲」は、細い糸がより合わさった様子を表す漢字で、古い文献や旧字体表記では一般的に用いられていました。
しかし、戦後の漢字整理によって、画数の少ない「糸」が標準的な字体として定着し、現在では「絲」は旧字として扱われています。
絲の読み方・書き順
- 音読み:シ
- 訓読み:いと
読み方も「糸」と同じで、特別な読みがあるわけではありません。
書き順は次の通りです。

左の意と、右の糸を順に書くだけです。
現代日本語での扱い
現在の日本語では、「絲」は常用漢字ではありません。
そのため、新聞や公的文書、一般的な文章では「糸」が使われ、「絲」を目にする機会はほとんどありません。
一方で、下記のように、今でも「絲」が使われる場合があります。
- 古い文献
- 旧字体を用いる表記
- 苗字などの固有名詞
中華料理の「青椒肉絲」(チンジャオルースー)に、この漢字があります。
お店の名前に「絲」があります。
絲の意味・成り立ち
「絲」の意味は、基本的に現在の「糸」と同じで、細く長い繊維状のものを表します。
絲の意味
「絲」は、次の意味を持つ漢字です。
- 糸
- 糸のように細い線をなしたもの
もとは、蚕の繭の繊維をよったものでしたが、のち、織物の原料になる「よりいと」を指すようになりました。
他にも、糸を張ってつくった楽器の名称や、小数の名称(1の1万分の1)を意があります。
絲の成り立ち
「絲」は、「糸」を二つ重ねた会意文字です。
これは、蚕から引き出した原糸を縒った絹糸を示しています。
そして、「絲」のコアイメージは、「小さい」「細い」なのです。
「絲」の字形は「糸」が二つ並んでいますが、糸に関する形を視覚的に表した結果、この形に定まった
と理解するのが、より学術的に穏当な見方といえます。
※赤に赤と書く漢字もあります。
絲の各機器での出し方
この章では、「絲」を、各機器(パソコン・スマホ・テプラ)で出すにはどうしたらいいか、手順を示して、紹介します。
パソコンで「絲」を出すには
まずは、文字変換で出す方法です。
「いと」と入力します。

「絲」がない時は、変換キーを何度も押しますと、単漢字が出てくるので、クリックします。

「絲」が出てきたらクリックします。

これで、「絲」の入力完了です。
unicodeによる出し方も載せておきます。
日本語で「7D72」と入力します。

上記のように「7d72」となっても、F5キーを押すと、候補が出てきますので、「絲」をクリックします。

こちらも簡単に「絲」を出すことが出来ました。
スマホで「絲」を出すには
次は、スマホですが、同様に「いと」と入力し、変換候補を出しましょう。

スマホも、変換候補の中に「絲」がありますので、タップして完了です。
テプラで「絲」を出すには
最後にテプラですが、こちらも「いと」と入力し、変換ボタンを押して変換候補を探します。

すぐに、「絲」が出てきますので、簡単にゲットできます。
「絲」は、各機器(パソコン・スマホ・テプラ)とも「いと」と入力し、文字変換で出すことができました。
絲を使った苗字について
「絲」は、現在ではあまり使われない旧字体ですが、苗字などの固有名詞では、今も使われる場合があります。
これは、「絲」が「糸」の旧字であり、漢字の簡略化以前から存在していた姓が、そのまま旧字体で受け継がれているためです。
絲を使う苗字は実在する?
結論から言うと、「絲」を含む苗字は実在します。
そんないくつかの苗字を見ておきましょう。
【読み】いとかわ,いとがわ
【全国順位】 85,676位
【全国人数】およそ10人
【読み】こいと
【全国順位】 70,701位
【全国人数】およそ10人
【読み】いとかわ,いとがわ
【全国順位】 85,676位
【全国人数】およそ10人
ご覧のように、3つの苗字を挙げましたが、全国に10人しかいない非常に珍しい苗字ばかりです。
公的書類との関係
戸籍や住民票などの公的書類では、正式な字体が尊重されます。
苗字に「絲」が使われている場合、原則としてその旧字体が正しい表記です。
ただし、日常的な場面では利便性を考慮して「糸」を使い分けるケースも多く、「公式」と「実用」で字体を使い分ける人も少なくありません。
まとめ
糸に糸と書く漢字は、「絲(いと)」です。
この字は、現在使われている「糸」の旧字にあたり、意味や読み方に違いはありません。
「絲」は、糸が重なり合った様子を表す漢字で、もともとは細い糸や束ねた糸を意味していました。
その後、漢字の簡略化によって「糸」が標準字体となり、現在では「絲」は主に旧字体として扱われています。
日常生活で目にする機会は少ないものの、古い文献や苗字などの固有名詞では、今も「絲」が使われることがあります。
見慣れない字でも、「糸の旧字」と知っておけば、意味や読み方に迷うことはないでしょう。








60爺



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