寿の旧字体は「壽」!異体字一覧とパソコン・スマホでの出し方
「寿」の旧字体を調べると、「壽」のほかにもよく似た漢字が出てきます。
どれが本来の旧字体なのか、迷ってしまう方もいるでしょう。
「寿」の旧字体は、画数の多い「壽」です。
「寿」と「壽」は字体こそ異なりますが、読み方と基本的な意味は変わりません。
この記事では、「壽」の読み方や意味、成り立ち、異体字との違いを整理し、パソコンやスマホなどでの出し方も紹介します。
寿の旧字体「壽」の読み方と意味
「寿」の旧字体は「壽」です。
「寿」が7画であるのに対し、旧字体の「壽」は14画で書きます。
まずは、「壽」の基本情報を見てみましょう。
壽
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 士(さむらい) |
| 画数 | 14画 |
| 音読み | ジュ |
| 訓読み | いのちなが・し、とし、ことぶき、ことほ・ぐ |
| 意味 | 命が長い、長生きする、年齢、長寿の祝い、めでたいこと、祝いの言葉を述べる |
| 漢字の種類 | 「寿」の旧字体 |
「壽」の主な読み方は、音読みの「ジュ」と訓読みの「ことぶき」です。
「長壽(長寿)」や「壽命(寿命)」では「ジュ」と読みます。
「いのちながし」「とし」という読み方もあり、もともとは命や年月が長く続くことを表す漢字です。
日本では、めでたいことを表す「ことぶき」や、祝いの言葉を述べる「ことほぐ」という意味でも使われます。
現在は簡略化された「寿」が一般的ですが、旧字体の「壽」も祝いの品や伝統的な意匠などで見かけることがあります。
「壽」の書き順
旧字体の「壽」は14画で、7画の「寿」よりも複雑な字形をしています。
「壽」の書き順は、次の画像の通りです。

横画が多いため、上下の間隔を詰めすぎないことが大切です。
中心をそろえながら、上から下へバランスよく収めると整った字形になります。
「壽」の成り立ち
「壽」は、「長く延びる」というイメージから生まれた漢字です。
『漢字源』では、「壽」の字体は金文、篆文、隷書へと何度か変化したと説明されています。
金文の字形に含まれる部分は、畦道がうねうねと長く曲がりながら延びる様子を表したものです。
これが、「長く延びる」というイメージを示す記号になりました。
篆文の字形に含まれる部分は、声や言葉を長く延ばして祈る様子を表し、祈禱の「禱」の原字に当たります。
こちらも、「長く延びる」という共通のイメージを持っています。
これらに老人を表す「耂」を加え、老人の年齢や命が長く延びることを表しました。
一方、『旧字源』では、篆文の「壽」は「耂」と音を表す部分からできているとされています。
後者は、長く連なる「うね(疇)」と、そこに豊作を祈る祭器である「口」を置く様子を表したものです。
老人を表す「耂」を加えることで、人の命が長いことや長寿を祈ることを表し、そこから「ひさしい」「ことほぐ」という意味でも使われるようになりました。
「壽」の成り立ちに関係する古い字形の一つが「𦓆」です。
現在一般的に使われている「寿」は、この「壽」を簡略化した字体です。
寿の旧字体・異体字一覧
「寿」には、旧字体の「壽」のほかに、よく似た異体字があります。
実用上確認しておきたい主な字体を、次の表にまとめました。
| 字体 | 位置づけ | 説明 |
|---|---|---|
| 寿 | 新字体 | 現在一般的に使われている字体 |
| 壽 | 旧字体 | 「寿」に対応する旧字体 |
| 夀 | 異体字 | 「壽」とよく似た形をした異体字 |
「寿」の旧字体として一般に使われるのは「壽」です。
「夀」は「壽」とよく似ていますが、下部が「吋」のような形になっている異体字で、旧字体そのものではありません。
「壽」と「夀」は字形が似ているため、「壽に似た漢字」や「寿みたいな漢字」として混同されることがあります。
また、成り立ちの章で紹介した「𦓆」は、字体資料などで「壽」の古い異体字として扱われることもあります。
ただし、現代において「寿」の旧字体として一般的に使う漢字ではないため、上の表には含めていません。
「寿」の旧字体や異体字を確認するときは、新字体の「寿」、旧字体の「壽」、異体字の「夀」を区別すると分かりやすいでしょう。
「寿」以外の漢字については、旧字体がある漢字・ない漢字をまとめた「旧字体一覧」で紹介しています。
「壽」は名前に使える?
旧字体の「壽」は、子どもの名前に使える人名用漢字の一つです。
現在一般的に使われている「寿」だけでなく、旧字体の「壽」も新たな名付けに使用できます。
「壽」には、命が長い、長寿を祝う、めでたいことをことほぐという意味があります。
そのため、長く健やかに生きてほしいという願いや、幸せに恵まれてほしいという願いを込められる漢字です。
ただし、異体字の「夀」や古い字形の「𦓆」は、子どもの名前には使えません。
「壽」を名前に用いる場合は、形のよく似た字体と取り違えないようにしましょう。
旧字体「壽」の出し方
旧字体の「壽」は、パソコンやスマホなどの文字変換で入力できます。
入力できない場合は、次の文字をコピーして使用してください。
壽
上の「壽」を選択してコピーし、必要な場所に貼り付けてください。
貼り付け先のフォントによって字形の見え方は変わりますが、同じ「壽」という漢字です。
パソコンでの「壽」の出し方
文字変換とWindows 11のMicrosoft IMEでは、Unicodeを使って「壽」を入力できます。
文字変換による「壽」の出し方
それでは、文字変換による「壽」の打ち方を紹介します。
変換をかける文字は「ことぶき」です。
手順は次の通りです。
- 「ことぶき」入力
- 日本語で「ことぶき」と入力します。

- 変換候補から「壽」を探す
- 変換キーを数度押すと変換候補が現れます。
「壽」がありました。
見つけたら、クリックしましょう。

- 「壽」入力完了
- 「壽」が入力されました。

簡単に打てました。
「ことぶき」の他に「じゅ」変換でも出すことができます。
Unicodeによる「壽」の出し方
Unicode4桁を打ち込んで変換をかける打ち方です。
いつも言っているんですが、手軽ですなんだけど、Unicodeを覚えるのが面倒です。
この漢字の場合、文字変換で手軽に打てるので、Unicodeは覚える必要はないと思います。
- 「58FD」入力
- 日本語で「58FD」と入力します。
ご覧のように「58fd」となっても気にしないでください。
F5キーを押します。

- 変換候補から「壽」を探す
- 変換候補が現れますので、目指す「壽」を探します。
見つけたら、クリックしましょう。

- 「壽」入力完了
- 「壽」が入力されました。

日本語でUnicodeを入力してF5キーを押すだけです。
いつも言っている注意点は「日本語で」という部分!
これだけで、望む漢字を入力できます。
上述したように、Unicodeを覚えるていられませんよね!
スマホでの「壽」の出し方
スマホででも「壽」を出すのに、文字変換による打ち方が出来ます。
変換をかける文字は、パソコンと同じく「ことぶき」ですね。
- 「ことぶき」入力
- 日本語で「ことぶき」と入力します。

- 旧字発見
- 変換候補を探すまでもなく、旧字「壽」を発見タップします。

- 「壽」入力完了
- 「壽」が入力されました。

今回は、変換候補を探すまでもなく「壽」が見つかったので簡単でした。
もし、「壽」がない場合は、「ⅴ」をタップして変換候補を出して見つけましょう。
テプラでの「壽」の出し方
ここでは、テプラ(TEPRA PRO SR300)における「壽」の打ち方を紹介します。
次の2つの打ち方があります。
- 文字変換による打ち方
- JISコードを指定する打ち方
これらの打ち方を手順に従って、ご紹介します。
文字変換による出し方
パソコン・スマホと同じく、文字変換によって「壽」を表示する方法です。
入力する文字は、パソコン、スマホと同じ「ことぶき」です。
- 「ことぶき」入力
- 日本語で「ことぶき」と入力します。

- 「変換」ボタン押下
- 「変換」ボタンを押して候補を表示します。

- 「壽」で「選択」ボタン押下
- 今回は「寿」の下に「壽」が表れましたので、「選択」ボタンを押すことで表示できます。

- 「壽」入力完了
- 「壽」が入力できました。

「壽」は、すぐに出てきたので楽ちんでしたね。
JISコードを指定する出し方
次は、JISコードを指定する打ち方です。
パソコンでのUnicodeを指定する打ち方と似ていますが、「壽」に対応するJISの区点コードを使った打ち方です。
- 「シフト」+「あ・ア」キー押下
- 「シフト」を押しながら、「あ・ア」キーを押します。
コード入力画面が表示されます。

- 「5272」入力
- コードに「5272」を入力します。
SR300の取扱説明書から「壽」を検索します。
もし、見つからない場合、そのTEPRAでコードから「壽」を入力することは出来ません!

- 「壽」押下
- 「壽」が候補に表れますので、「選択」ボタンを押します。

- 「壽」入力完了
- 「壽」が入力できました。

コードから入力するのは、文字変換で出せない場合の、いわゆる最終手段でしょう。
テプラで難しい漢字を入力する方法を紹介した記事があります。
まとめ
「寿」の旧字体は、14画で書く「壽」です。
「寿」と「壽」は字体と画数が異なりますが、読み方と基本的な意味は変わりません。
「夀」は「壽」とよく似た異体字であり、「壽」は子どもの名前にも使用できます。
パソコンやスマホでは、文字変換やコピーによって「壽」を入力できます。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源
旧字源 旧漢字でわかる漢字の成り立ち
壽|漢字辞典
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。










60爺




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