寿の旧字体は「壽」!異体字一覧とパソコン・スマホでの出し方

2025年3月11日

「寿」の旧字体を調べると、「壽」のほかにもよく似た漢字が出てきます。

どれが本来の旧字体なのか、迷ってしまう方もいるでしょう。

「寿」の旧字体は、画数の多い「壽」です。

「寿」と「壽」は字体こそ異なりますが、読み方と基本的な意味は変わりません。

この記事では、「壽」の読み方や意味、成り立ち、異体字との違いを整理し、パソコンやスマホなどでの出し方も紹介します。

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寿の旧字体「壽」の読み方と意味

「寿」の旧字体は「壽」です。

「寿」が7画であるのに対し、旧字体の「壽」は14画で書きます。

まずは、「壽」の基本情報を見てみましょう。

項目内容
部首士(さむらい)
画数14画
音読みジュ
訓読みいのちなが・し、とし、ことぶき、ことほ・ぐ
意味命が長い、長生きする、年齢、長寿の祝い、めでたいこと、祝いの言葉を述べる
漢字の種類「寿」の旧字体

「壽」の主な読み方は、音読みの「ジュ」と訓読みの「ことぶき」です。

「長壽(長寿)」や「壽命(寿命)」では「ジュ」と読みます。

「いのちながし」「とし」という読み方もあり、もともとは命や年月が長く続くことを表す漢字です。

日本では、めでたいことを表す「ことぶき」や、祝いの言葉を述べる「ことほぐ」という意味でも使われます。

現在は簡略化された「寿」が一般的ですが、旧字体の「壽」も祝いの品や伝統的な意匠などで見かけることがあります。

「壽」の書き順

旧字体の「壽」は14画で、7画の「寿」よりも複雑な字形をしています。

「壽」の書き順は、次の画像の通りです。

寿(新旧)書き順の画像

横画が多いため、上下の間隔を詰めすぎないことが大切です。

中心をそろえながら、上から下へバランスよく収めると整った字形になります。

「壽」の成り立ち

「壽」は、「長く延びる」というイメージから生まれた漢字です。

『漢字源』では、「壽」の字体は金文、篆文、隷書へと何度か変化したと説明されています。

金文の字形に含まれる部分は、畦道がうねうねと長く曲がりながら延びる様子を表したものです。

これが、「長く延びる」というイメージを示す記号になりました。

篆文の字形に含まれる部分は、声や言葉を長く延ばして祈る様子を表し、祈禱の「禱」の原字に当たります。

こちらも、「長く延びる」という共通のイメージを持っています。

これらに老人を表す「耂」を加え、老人の年齢や命が長く延びることを表しました。

一方、『旧字源』では、篆文の「壽」は「耂」と音を表す部分からできているとされています。

後者は、長く連なる「うね(疇)」と、そこに豊作を祈る祭器である「口」を置く様子を表したものです。

老人を表す「耂」を加えることで、人の命が長いことや長寿を祈ることを表し、そこから「ひさしい」「ことほぐ」という意味でも使われるようになりました。

「壽」の成り立ちに関係する古い字形の一つが「𦓆」です。

現在一般的に使われている「寿」は、この「壽」を簡略化した字体です。

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寿の旧字体・異体字一覧

「寿」には、旧字体の「壽」のほかに、よく似た異体字があります。
実用上確認しておきたい主な字体を、次の表にまとめました。

字体位置づけ説明
寿新字体現在一般的に使われている字体
壽旧字体「寿」に対応する旧字体
夀異体字「壽」とよく似た形をした異体字

「寿」の旧字体として一般に使われるのは「壽」です。

「夀」は「壽」とよく似ていますが、下部が「吋」のような形になっている異体字で、旧字体そのものではありません。

「壽」と「夀」は字形が似ているため、「壽に似た漢字」や「寿みたいな漢字」として混同されることがあります。

また、成り立ちの章で紹介した「𦓆」は、字体資料などで「壽」の古い異体字として扱われることもあります。

ただし、現代において「寿」の旧字体として一般的に使う漢字ではないため、上の表には含めていません。

「寿」の旧字体や異体字を確認するときは、新字体の「寿」、旧字体の「壽」、異体字の「夀」を区別すると分かりやすいでしょう。

「寿」以外の漢字については、旧字体がある漢字・ない漢字をまとめた「旧字体一覧」で紹介しています。

「壽」は名前に使える?

旧字体の「壽」は、子どもの名前に使える人名用漢字の一つです。

現在一般的に使われている「寿」だけでなく、旧字体の「壽」も新たな名付けに使用できます。

「壽」には、命が長い、長寿を祝う、めでたいことをことほぐという意味があります。

そのため、長く健やかに生きてほしいという願いや、幸せに恵まれてほしいという願いを込められる漢字です。

ただし、異体字の「夀」や古い字形の「𦓆」は、子どもの名前には使えません。

「壽」を名前に用いる場合は、形のよく似た字体と取り違えないようにしましょう。

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旧字体「壽」の出し方

旧字体の「壽」は、パソコンやスマホなどの文字変換で入力できます。
入力できない場合は、次の文字をコピーして使用してください。

壽

上の「壽」を選択してコピーし、必要な場所に貼り付けてください。

貼り付け先のフォントによって字形の見え方は変わりますが、同じ「壽」という漢字です。

パソコンでの「壽」の出し方

文字変換とWindows 11のMicrosoft IMEでは、Unicodeを使って「壽」を入力できます。

文字変換による「壽」の出し方

それでは、文字変換による「壽」の打ち方を紹介します。

変換をかける文字は「ことぶき」です。

手順は次の通りです。

「ことぶき」入力
日本語で「ことぶき」と入力します。
変換候補から「壽」を探す
変換キーを数度押すと変換候補が現れます。
「壽」がありました。
見つけたら、クリックしましょう。
「壽」入力完了
「壽」が入力されました。

簡単に打てました。

「ことぶき」の他に「じゅ」変換でも出すことができます。

Unicodeによる「壽」の出し方

Unicode4桁を打ち込んで変換をかける打ち方です。

いつも言っているんですが、手軽ですなんだけど、Unicodeを覚えるのが面倒です。

この漢字の場合、文字変換で手軽に打てるので、Unicodeは覚える必要はないと思います。

「58FD」入力
日本語で「58FD」と入力します。
ご覧のように「58fd」となっても気にしないでください。
F5キーを押します。
変換候補から「壽」を探す
変換候補が現れますので、目指す「壽」を探します。
見つけたら、クリックしましょう。
「壽」入力完了
「壽」が入力されました。

日本語でUnicodeを入力してF5キーを押すだけです。

いつも言っている注意点は「日本語で」という部分!

これだけで、望む漢字を入力できます。

上述したように、Unicodeを覚えるていられませんよね!

スマホでの「壽」の出し方

スマホででも「壽」を出すのに、文字変換による打ち方が出来ます。

変換をかける文字は、パソコンと同じく「ことぶき」ですね。

「ことぶき」入力
日本語で「ことぶき」と入力します。
旧字発見
変換候補を探すまでもなく、旧字「壽」を発見タップします。
「壽」入力完了
「壽」が入力されました。

今回は、変換候補を探すまでもなく「壽」が見つかったので簡単でした。

もし、「壽」がない場合は、「ⅴ」をタップして変換候補を出して見つけましょう。

テプラでの「壽」の出し方

ここでは、テプラ(TEPRA PRO SR300)における「壽」の打ち方を紹介します。

次の2つの打ち方があります。

  1. 文字変換による打ち方
  2. JISコードを指定する打ち方

これらの打ち方を手順に従って、ご紹介します。

文字変換による出し方

パソコン・スマホと同じく、文字変換によって「壽」を表示する方法です。
入力する文字は、パソコン、スマホと同じ「ことぶき」です。

「ことぶき」入力
日本語で「ことぶき」と入力します。
「変換」ボタン押下
「変換」ボタンを押して候補を表示します。
「壽」で「選択」ボタン押下
今回は「寿」の下に「壽」が表れましたので、「選択」ボタンを押すことで表示できます。
「壽」入力完了
「壽」が入力できました。

「壽」は、すぐに出てきたので楽ちんでしたね。

JISコードを指定する出し方

次は、JISコードを指定する打ち方です。

パソコンでのUnicodeを指定する打ち方と似ていますが、「壽」に対応するJISの区点コードを使った打ち方です。

「シフト」+「あ・ア」キー押下
「シフト」を押しながら、「あ・ア」キーを押します。
コード入力画面が表示されます。
「5272」入力
コードに「5272」を入力します。
SR300の取扱説明書から「壽」を検索します。
もし、見つからない場合、そのTEPRAでコードから「壽」を入力することは出来ません!
「壽」押下
「壽」が候補に表れますので、「選択」ボタンを押します。
「壽」入力完了
「壽」が入力できました。

コードから入力するのは、文字変換で出せない場合の、いわゆる最終手段でしょう。

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テプラで難しい漢字を入力する方法を紹介した記事があります。

まとめ

「寿」の旧字体は、14画で書く「壽」です。
「寿」と「壽」は字体と画数が異なりますが、読み方と基本的な意味は変わりません。
「夀」は「壽」とよく似た異体字であり、「壽」は子どもの名前にも使用できます。
パソコンやスマホでは、文字変換やコピーによって「壽」を入力できます。

参考資料
上級漢和辞典 漢字源
旧字源 旧漢字でわかる漢字の成り立ち
壽|漢字辞典

※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら」

漢字の旧字

Posted by 60爺