実の旧字は「實」!読み方・意味や新字体との違いを解説

2025年2月25日

「実」の旧字を調べると、見慣れない「實」という漢字が出てきます。

「實」は「実」の旧字体で、読み方や意味は基本的に「実」と同じです。

また、「実の難しい漢字」「実の昔の字」として探されている漢字も、この「實」を指します。

『漢字源』では「實」は旧字として示されており、「実」に異体字はありません。

この記事では、旧字「實」の読み方と意味、成り立ちや「実」との違い、パソコン・スマホ・テプラでの出し方を解説します。

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実の旧字「實」の読み方と意味

「実」の旧字は「實」です。

現在一般に使われている「実」が新字体で、画数の多い「實」が旧字体に当たります。

まずは、旧字「實」の基本情報を見てみましょう。

項目内容
部首宀(うかんむり)
画数14画
音読みジツ
訓読みみ・みのる
意味中身がいっぱいに詰まる、草木の実、まこと、本当、実際
漢字の種類「実」の旧字

「實」は14画の漢字で、新字体の「実」よりも6画多くなっています。

「實」の読み方

「實」の音読みは「ジツ」、訓読みは「み」「みのる」です。

『漢字源』では、このほかに常用外の訓読みとして、「みちる」「まこと」「まことに」「みのる」が示されています。

さらに、日本語だけの読み方として、「げに」「さね」「ざね」「じつに」「まめ」「みのり」「むざね」があります。

ただし、現在の一般的な文章では、旧字体の「實」ではなく、新字体の「実」を使って「実」「実る」などと表記します。

「實」の意味

「實」には、中身がいっぱいに詰まるという意味があります。

そこから、草木にできる「み」や、中身があって偽りではない「まこと」という意味でも使われるようになりました。

「充實(充実)」では中身が十分に満たされていること、「事實(事実)」では本当にあったこと、「果實(果実)」では草木になる実を表します。

『漢字源』では、日本語だけの意味として、真心や親身の心を表す「じつ」と、内容を表す「み」も示されています。

「實」の書き順

「實」は14画で、上部の「宀」から書き始め、その下に「貫」を書きます。

実、實の書き順

新字体の「実」は8画なので、旧字の「實」は6画多い漢字です。

「實」については、「うかんむりに実」で記事をアップしていますので、ご覧ください。

※「カテゴリ:漢字の旧字」に収録した漢字の中で、旧字が存在するのは次の漢字です。

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旧字「實」の成り立ち

『漢字源』によると、「實」は「毌」「貝」「宀」を組み合わせた会意文字です。

「毌」はびっしり詰まること、「貝」は財貨、「宀」は家を表します。

「毌」は、田に苗がびっしり生えている様子を描いた図形から、「びっしり密着する」「びっしり詰まる」というイメージを示す記号になりました。

これらを組み合わせた「實」は、家の中に財貨がいっぱい詰まっている情景を表しています。

『旧字源』では、「宀」は家屋や廟、「貫」は貝の貨幣をつらぬいてつづったもの、または財貨が行き渡ることを表すと説明されています。

そこから「實」は、家屋や廟に供え物や財貨が豊かにある様子を表し、「みちる」という意味を持つようになりました。

さらに、果実などの「み」や「みのる」、心が充実していることから「まこと」という意味に広がり、「真実」「事実」などの言葉にも使われています。

「實」から「実」へ字体が変わった理由

現在使われている「実」は、旧字「實」の形を簡略化した新字体です。

『旧字源』によると、草書体で使われていた大胆なくずし字が、新字体の「実」として採用されました。

大きく簡略化されたため、「實」を構成していた「毌」や「貝」の形は、新字体の「実」には残っていません。

「実」と「實」の違い

「実」と「實」の違いは、新字体か旧字体かという点です。

現在一般に使われている「実」が新字体で、字体が簡略化される前の「實」が旧字体に当たります。

両者の違いを表で確認してみましょう。

項目実實
字体新字体旧字体
画数8画14画
音読みジツジツ
訓読みみ・みのるなど実と同じ
意味草木の実、まこと、中身が詰まるなど実と同じ
現在の使われ方一般的な文章で使われる人名や古い文献などで見られる

「実」と「實」は字形と画数が異なりますが、読み方や意味は基本的に同じです。

現在の新聞や書籍、学校教育などでは、新字体の「実」が一般的に使われています。

一方、旧字体の「實」は、人名や古い文献、看板、書道作品などで見かけることがあります。

「実」に異体字はある?

『漢字源』では、「實」は「実」の旧字として示されており、「実」に異体字はありません。

したがって、「實」は異体字ではなく、「実」の旧字体です。

旧字体は、字体が整理されて新字体に改められる前の字体を指します。

「実」と「實」は別の漢字ではなく、新字体と旧字体の関係にあります。

「實 異体字」「実 異体字」として検索されることもありますが、「實」は「実の旧字体」とするのが適切です。

旧字「實」の出し方

旧字の「實」は、パソコンやスマホの文字変換を使って入力できます。

すぐに使いたい場合は、次の文字をコピーしてください。

實

上の「實」をコピーし、入力したい場所に貼り付ければ、そのまま使用できます。

パソコンでの「實」の打ち方

文字変換とUnicodeによる打ち方の2つをご紹介します。

文字変換による「實」の打ち方

それでは、文字変換による「實」の打ち方を紹介します。
変換をかける文字は「じつ」です。
手順は次の通りです。

「じつ」入力
日本語で「じつ」と入力します。
変換候補から「實」を探す
変換キーを数度押すと変換候補が現れます。
「實」がありました。
見つけたら、クリックしましょう。
「實」入力完了
「實」が入力されました。

簡単に打てました。

「じつ」の他に「み」変換でも出すことができますが、候補が多く難儀します。

Unicodeによる「實」の打ち方

Unicode4桁を打ち込んで変換をかける打ち方です。

ここは、WindowsのMicrosoft IMEを使用している場合の操作です。

いつも言っているんですが、手軽ですが、Unicodeを覚えるのが面倒です。

「實」入力
日本語で「5BE6」と入力します。
ご覧のように「5べ6」となっても気にしないでください。
F5キーを押します。
変換候補から「實」を探す
変換候補が現れますので、目指す「實」を探します。
見つけたら、クリックしましょう。
「實」入力完了
「實」が入力されました。

日本語でUnicodeを入力してF5キーを押すだけです。

いつも言っている注意点は「日本語で」という部分!

これだけで、望む漢字を入力できます。

上述したように、Unicodeを覚えていられませんよね!

スマホでの「實」の打ち方

スマホでも「實」を出すのに、文字変換による打ち方が出来ます。

変換をかける文字は、パソコンと同じく「じつ」ですね。

「じつ」入力
日本語で「じつ」と入力します。
変換候補をタップ
変換候補を表示するため、「ⅴ」をタップしましょう。
変換候補から「實」を探す
変換候補が表示され、「實」が見つかったらタップします。
今回は、2行目に発見しました。
「實」入力完了
「實」が入力されました。

以上、スマホでも問題なく「實」を表示できました。

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テプラでの「實」の打ち方

ここでは、テプラ(TEPRA PRO SR300)における「實」の打ち方を紹介します。
次の2つの打ち方があります。

  1. 文字変換による打ち方
  2. JISコードを指定する打ち方

これらの打ち方を手順に従って、ご紹介します。

文字変換による打ち方

パソコン・スマホと同じく、文字変換によって「實」を表示する方法です。
入力する文字は、パソコン、スマホと同じ「じつ」です。

「じつ」入力
日本語で「じつ」と入力します。
「変換」ボタン押下
「変換」ボタンを押して候補を表示します。
「實」で「選択」ボタン押下
「↓」ボタンを押していくと「實」が候補に表れますので、「選択」ボタンを押すことで表示できます。
「實」入力完了
「實」が入力できました。

「實」は3つ目に出てきたので楽でした。

JISコードを指定する打ち方

次は、JISコードを指定する打ち方です。

パソコンでのUnicodeを指定する打ち方と似ていますが、JIS区点コードを使った打ち方です。

「シフト」+「あ・ア」キー押下
「シフト」を押しながら、「あ・ア」ボタンを押します。
コード入力画面が表示されます。
「5373」入力
コードに「5373」を入力します。
SR300の取扱説明書から「實」を検索します。
もし、見つからない場合、そのTEPRAでコードから「實」を入力することは出来ません!
「實」押下
「實」が候補に表れますので、「選択」ボタンを押します。
「實」入力完了
「實」が入力できました。

コードさえわかっていたら、こちらの方がはるかに簡単ですね。

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テプラで難しい漢字を入力する方法を紹介した記事があります。

まとめ

「実」の旧字は、14画で書く「實」です。

新字体の「実」と旧字体の「實」は字形や画数が異なりますが、読み方や意味は基本的に同じです。

『漢字源』では「実」に異体字はなく、「實」は異体字ではなく旧字体として示されています。

旧字の「實」は、「じつ」と入力して変換するほか、この記事の文字をコピーして使うこともできます。

参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
旧字源 旧漢字でわかる漢字の成り立ち(瀬谷出版)

※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら」

漢字の旧字

Posted by 60爺