「来」の旧字は「來」!似た漢字との違いと出し方を解説
「来」の旧字を調べると、「來」「耒」「徠」など、よく似た漢字がいくつも出てきます。
このうち、「来」の旧字体に当たる漢字は「來」です。
一方、三本線の「来」のように見える「耒」や、ぎょうにんべんの付いた「徠」は、「來」と同じ字ではありません。
この記事では、「來」の読み方と意味、成り立ち、「来」と似た漢字との違い、パソコン・スマホ・テプラでの出し方を分かりやすく解説します。
「来」の旧字「來」の読み方と意味
「来」の旧字は「來」です。
「來」は「来」よりも1画多く、中央の「木」の左右に「人」を二つ並べたような形をしています。
まずは、「來」の基本情報を見てみましょう。
來
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木(き) |
| 画数 | 8画 |
| 音読み | ライ |
| 訓読み | くる・きたる・きたす |
| 意味 | こちらへ近づく・これから先・ある時点から今まで |
| 漢字の種類 | 「来」の旧字体・人名用漢字 |
「來」の読み方と意味は、現在使われている「来」と基本的に同じです。
「來」の読み方
「來」の音読みは「ライ」です。
訓読みには「くる」「きたる」「きたす」があります。
「未來」は「ミライ」、「來客」は「ライキャク」、「來る」は「くる」と読みます。
「來」の意味
「來」には、主に「こちらへ近づく」「これから先」「ある時点から今まで」という意味があります。
「來客」は人がやって来ること、「未來」はこれから先のこと、「以來」はある時点から現在までを表す言葉です。
「來」の書き順
新字体の「来」は7画、旧字体の「來」は8画の漢字です。
その書き順を見てください。

「來」は、横線を引いた後、人を2つ書いた後に、縦棒と2つの斜め線を書くんですね。
「來」の成り立ち
「來」は、麦がのぎを張った姿をかたどった象形文字です。

もともとは麦を表す漢字でしたが、その音を借りて「くる」の意味に使われるようになりました。
このように、漢字の本来の意味とは別に、その音を借りてほかの言葉を表すことを「仮借」といいます。
その後、麦を表す漢字には「麥」が使われ、「來」は主に「くる」という意味を表すようになりました。
参考:白川フォント
「来」と「來」の違い
「来」は現在一般に使われている新字体、「來」は戦後の字体整理以前に標準的に使われていた旧字体です。
両者の違いを表で確認してみましょう。
| 項目 | 来 | 來 |
|---|---|---|
| 字体 | 新字体 | 旧字体 |
| 画数 | 7画 | 8画 |
| 現在の扱い | 常用漢字 | 人名用漢字 |
| 主な用途 | 一般的な文章 | 人名・古い文書・歴史的な表記 |
現在の一般的な文章では、新字体の「来」を使います。
そのため、「未来」「来年」「来客」なども、通常は「来」で表記します。
一方、古い文書や石碑などでは、「未來」「來年」「來客」のように旧字体の「來」が使われていることがあります。
また、「來」は人名用漢字に含まれているため、現在も子供の名前に使用できます。
名前や苗字に「來」が使われている場合は、本人の正式な表記を確認し、勝手に「来」へ置き換えないようにしましょう。
「来・來」と似た漢字「耒・徠・徕」の違い
「来」や「來」には、「耒」「徠」「徕」という似た漢字があります。
いずれも「来」と関係して見える字形ですが、それぞれの意味や現在の扱いは異なります。
| 漢字 | 読み方 | 「来・來」との関係 | 主な意味・特徴 |
|---|---|---|---|
| 耒 | ライ・すき | 本来は別の漢字 | 土を耕す農具の「すき」 |
| 徠 | ライ・くる・きたる | 「来」の異体字として扱われることがある | ぎょうにんべんに「來」 |
| 徕 | ライ | 「徠」を簡略化した字 | ぎょうにんべんに「来」 |
見た目だけでは判断しにくいため、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
「耒」は三本線の「来」?
「耒」は、横線が三本ある「来」のように見える漢字です。
そのため、「来の旧字」や「来の三本線」と思われることがありますが、「来」の正式な旧字体は「來」です。
「耒」は音読みで「ライ」、訓読みで「すき」と読み、土を耕す農具を表します。
Unicodeで「耒(U+8012)」に割り当てられている文字は、「来」と異なる意味を持つ別の漢字です。
一方、人名や苗字では、「来」の点を横線で書いた俗字が「耒」とよく似た形になることがあります。
また、「市耒」「入耒田」など、実際に「耒」が使われている苗字もあります。
「耒」が「来」の代わりに使われているとは限らないため、人名の表記は見た目だけで判断せず、本人や戸籍上の字体を確認する必要があります。
参考:字体の線の「線引き」は?――「耒」と「麹」|毎日ことばplus
「徠」はぎょうにんべんに「來」
「徠」は、ぎょうにんべんに旧字体の「來」を組み合わせた漢字です。
音読みは「ライ」、訓読みは「くる」「きたる」で、「来る」「やって来る」などの意味を持ちます。
「来」の異体字として扱われることもありますが、旧字体の「來」そのものではありません。
「徠」は常用漢字ではありませんが、人名用漢字に含まれているため、現在も子供の名前に使用できます。
日常の文章ではほとんど見かけませんが、「荻生徂徠(おぎゅうそらい)」のような人名に使われています。
なお、「徠」のUnicodeは「U+5FA0」です。
「徕」はぎょうにんべんに「来」
「徕」は、ぎょうにんべんに新字体の「来」を組み合わせたような漢字です。
中国で「徠」を簡略化した簡体字に当たり、日本では一般的に使用されません。
「徕」は、日本の常用漢字にも人名用漢字にも含まれていないため、子供の名前には使用できません。
日本語で「来」の旧字体を使いたい場合は、「徕」ではなく「來」を選びましょう。
「徕」のUnicodeは「U+5F95」です。
※「カテゴリ:漢字の旧字」の中で、旧字と異体字が共にが存在するのは次の漢字です。
- 将の旧字「將」とは?意味・由来・出し方・人名使用の可否まで解説
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旧字「來」の出し方
旧字の「來」は、パソコン・スマホ・テプラで入力できます。
最も簡単なのは、次の文字をコピーして使う方法です。
來
何度も使う場合は、パソコンやスマホの辞書に単語登録しておくと便利です。
パソコンでの「來」の打ち方
文字変換とUnicodeによる打ち方の2つをご紹介します。
文字変換による「來」の打ち方
それでは、文字変換による「來」の打ち方を紹介します。
変換をかける文字は、新字と同じ読みの「くる」です。
手順は次の通りです。
- 「くる」入力
- 日本語で「くる」と入力します。

- 変換候補から「來」を探す
- 変換キーを数度押すと変換候補が現れます。
「來る」がありました。
見つけたら、クリックしましょう。

- 「來」入力完了
- 「る」を消せば「來」が入力されました。

簡単に打てました。
「ひろ」の他に「こう」変換でも出すことができます。
Unicodeによる「來」の打ち方
Unicode4桁を打ち込んで変換をかける打ち方です。
いつも言っているんですが、手軽ですなんだけど、Unicodeを覚えるのが面倒です。
- 「來」入力
- 日本語で「4F86」と入力します。
ご覧のように「4F86」と大文字となっても気にしないでください。
F5キーを押します。

- 変換候補から「來」を探す
- 変換候補が現れますので、目指す「來」を探します。
見つけたら、クリックしましょう。

- 「來」入力完了
- 「來」が入力されました。

日本語でUnicodeを入力してF5キーを押すだけです。
ここでの注意点は「日本語で」という部分!
これだけで、望む漢字を入力できます。
上述したように、Unicodeを覚えるていられませんよね!
スマホでの「來」の打ち方
スマホででも「來」を出すのに、文字変換による打ち方が出来ます。
変換をかける文字は、パソコンと同じく「くる」ですね。
- 「くる」入力
- 日本語で「くる」と入力します。

- 変換候補をタップ
- 変換候補を表示するため、「ⅴ」をタップしましょう。

- 変換候補から「來」を探す
- 変換候補が表示され、「來」が見つかったらクリックします。
今回は、下の方、5行目に発見しました。

- 「來」入力完了
- 「來」が入力されました。

以上、スマホでも問題なく「來」を表示できました。
テプラでの「來」の打ち方
ここでは、テプラ(TEPRA PRO SR300)における「來」の打ち方を紹介します。
次の2つの打ち方があります。
- 文字変換による打ち方
- JISコードを指定する打ち方
これらの打ち方を手順に従って、ご紹介します。
文字変換による打ち方
パソコン・スマホと同じく、文字変換によって「來」を表示する方法です。
入力する文字は、パソコン、スマホと同じ「くる」です。
- 「くる」入力
- 日本語で「くる」と入力します。

- 「変換」ボタン押下
- 「変換」ボタンを押して候補を表示します。

- 「來」で「選択」ボタン押下
- 「↓」ボタンを押していくと「來」が候補に表れますので、「選択」ボタンを押すことで表示できます。

- 「來」入力完了
- 「來」が入力できました。

「來」は割と簡単に出てきます。
JISコードを指定する打ち方
次は、JISコードを指定する打ち方です。
パソコンでのUnicodeを指定する打ち方と似ていますが、テプラ独自のコードを使った打ち方です。
- 「シフト」+「あ・ア」キー押下
- 「シフト」を押しながら、「あ・ア」キーを押します。
コード入力画面が表示されます。

- 「4852」入力
- コードに「4852」を入力します。
SR300の取扱説明書から「來」を検索します。
もし、見つからない場合、そのTEPRAで「來」を入力することは出来ません!

- 「來」押下
- 「來」が候補に表れますので、「選択」ボタンを押します。

- 「來」入力完了
- 「來」が入力できました。

コードさえわかっていたら、こちらの方がはるかに簡単ですね。
この難しい漢字を入力する方法を紹介した記事があります。
まとめ
「来」の旧字は「來」で、読み方と意味は基本的に同じです。
異体字は3つあって、「耒」は農具の「すき」を表す別字、「徠」はぎょうにんべんに「來」を組み合わせた人名用漢字、「徕」は中国で「徠」を簡略化した字です。
旧字の「來」は、パソコンやスマホでは文字変換、テプラ PRO SR300では文字変換またはJISコードで入力できます。
変換候補に表示されない場合は、記事内の「來」をコピーして使用してください。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。
参考資料
・上級漢和辞典 漢字源
・旧字源 旧漢字でわかる漢字の成り立ち










60爺




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