「来」の旧字は「來」!似た漢字との違いと出し方を解説

2025年2月21日

「来」の旧字を調べると、「來」「耒」「徠」など、よく似た漢字がいくつも出てきます。

このうち、「来」の旧字体に当たる漢字は「來」です。

一方、三本線の「来」のように見える「耒」や、ぎょうにんべんの付いた「徠」は、「來」と同じ字ではありません。

この記事では、「來」の読み方と意味、成り立ち、「来」と似た漢字との違い、パソコン・スマホ・テプラでの出し方を分かりやすく解説します。

スポンサーリンク

「来」の旧字「來」の読み方と意味

「来」の旧字は「來」です。

「來」は「来」よりも1画多く、中央の「木」の左右に「人」を二つ並べたような形をしています。

まずは、「來」の基本情報を見てみましょう。

項目内容
部首木(き)
画数8画
音読みライ
訓読みくる・きたる・きたす
意味こちらへ近づく・これから先・ある時点から今まで
漢字の種類「来」の旧字体・人名用漢字

「來」の読み方と意味は、現在使われている「来」と基本的に同じです。

「來」の読み方

「來」の音読みは「ライ」です。

訓読みには「くる」「きたる」「きたす」があります。

「未來」は「ミライ」、「來客」は「ライキャク」、「來る」は「くる」と読みます。

「來」の意味

「來」には、主に「こちらへ近づく」「これから先」「ある時点から今まで」という意味があります。

「來客」は人がやって来ること、「未來」はこれから先のこと、「以來」はある時点から現在までを表す言葉です。

「來」の書き順

新字体の「来」は7画、旧字体の「來」は8画の漢字です。

その書き順を見てください。

「来」「來」の書き順

「來」は、横線を引いた後、人を2つ書いた後に、縦棒と2つの斜め線を書くんですね。

「來」の成り立ち

「來」は、麦がのぎを張った姿をかたどった象形文字です。

来の甲骨文字
来の甲骨文字

もともとは麦を表す漢字でしたが、その音を借りて「くる」の意味に使われるようになりました。

このように、漢字の本来の意味とは別に、その音を借りてほかの言葉を表すことを「仮借」といいます。

その後、麦を表す漢字には「麥」が使われ、「來」は主に「くる」という意味を表すようになりました。

参考:白川フォント

スポンサーリンク

「来」と「來」の違い

「来」は現在一般に使われている新字体、「來」は戦後の字体整理以前に標準的に使われていた旧字体です。

両者の違いを表で確認してみましょう。

項目来來
字体新字体旧字体
画数7画8画
現在の扱い常用漢字人名用漢字
主な用途一般的な文章人名・古い文書・歴史的な表記

現在の一般的な文章では、新字体の「来」を使います。

そのため、「未来」「来年」「来客」なども、通常は「来」で表記します。

一方、古い文書や石碑などでは、「未來」「來年」「來客」のように旧字体の「來」が使われていることがあります。

また、「來」は人名用漢字に含まれているため、現在も子供の名前に使用できます。

名前や苗字に「來」が使われている場合は、本人の正式な表記を確認し、勝手に「来」へ置き換えないようにしましょう。

「来・來」と似た漢字「耒・徠・徕」の違い

「来」や「來」には、「耒」「徠」「徕」という似た漢字があります。

いずれも「来」と関係して見える字形ですが、それぞれの意味や現在の扱いは異なります。

漢字読み方「来・來」との関係主な意味・特徴
耒ライ・すき本来は別の漢字土を耕す農具の「すき」
徠ライ・くる・きたる「来」の異体字として扱われることがあるぎょうにんべんに「來」
徕ライ「徠」を簡略化した字ぎょうにんべんに「来」

見た目だけでは判断しにくいため、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

「耒」は三本線の「来」?

「耒」は、横線が三本ある「来」のように見える漢字です。

そのため、「来の旧字」や「来の三本線」と思われることがありますが、「来」の正式な旧字体は「來」です。

「耒」は音読みで「ライ」、訓読みで「すき」と読み、土を耕す農具を表します。

Unicodeで「耒(U+8012)」に割り当てられている文字は、「来」と異なる意味を持つ別の漢字です。

一方、人名や苗字では、「来」の点を横線で書いた俗字が「耒」とよく似た形になることがあります。

また、「市耒」「入耒田」など、実際に「耒」が使われている苗字もあります。

「耒」が「来」の代わりに使われているとは限らないため、人名の表記は見た目だけで判断せず、本人や戸籍上の字体を確認する必要があります。

参考:字体の線の「線引き」は?――「耒」と「麹」|毎日ことばplus

「徠」はぎょうにんべんに「來」

「徠」は、ぎょうにんべんに旧字体の「來」を組み合わせた漢字です。

音読みは「ライ」、訓読みは「くる」「きたる」で、「来る」「やって来る」などの意味を持ちます。

「来」の異体字として扱われることもありますが、旧字体の「來」そのものではありません。

「徠」は常用漢字ではありませんが、人名用漢字に含まれているため、現在も子供の名前に使用できます。

日常の文章ではほとんど見かけませんが、「荻生徂徠(おぎゅうそらい)」のような人名に使われています。

なお、「徠」のUnicodeは「U+5FA0」です。

「徕」はぎょうにんべんに「来」

「徕」は、ぎょうにんべんに新字体の「来」を組み合わせたような漢字です。

中国で「徠」を簡略化した簡体字に当たり、日本では一般的に使用されません。

「徕」は、日本の常用漢字にも人名用漢字にも含まれていないため、子供の名前には使用できません。

日本語で「来」の旧字体を使いたい場合は、「徕」ではなく「來」を選びましょう。

「徕」のUnicodeは「U+5F95」です。

※「カテゴリ:漢字の旧字」の中で、旧字と異体字が共にが存在するのは次の漢字です。

スポンサーリンク

旧字「來」の出し方

旧字の「來」は、パソコン・スマホ・テプラで入力できます。

最も簡単なのは、次の文字をコピーして使う方法です。

來

何度も使う場合は、パソコンやスマホの辞書に単語登録しておくと便利です。

パソコンでの「來」の打ち方

文字変換とUnicodeによる打ち方の2つをご紹介します。

文字変換による「來」の打ち方

それでは、文字変換による「來」の打ち方を紹介します。
変換をかける文字は、新字と同じ読みの「くる」です。
手順は次の通りです。

「くる」入力
日本語で「くる」と入力します。
変換候補から「來」を探す
変換キーを数度押すと変換候補が現れます。
「來る」がありました。
見つけたら、クリックしましょう。
「來」入力完了
「る」を消せば「來」が入力されました。

簡単に打てました。

「ひろ」の他に「こう」変換でも出すことができます。

Unicodeによる「來」の打ち方

Unicode4桁を打ち込んで変換をかける打ち方です。
いつも言っているんですが、手軽ですなんだけど、Unicodeを覚えるのが面倒です。

「來」入力
日本語で「4F86」と入力します。
ご覧のように「4F86」と大文字となっても気にしないでください。
F5キーを押します。
変換候補から「來」を探す
変換候補が現れますので、目指す「來」を探します。
見つけたら、クリックしましょう。
「來」入力完了
「來」が入力されました。

日本語でUnicodeを入力してF5キーを押すだけです。

ここでの注意点は「日本語で」という部分!

これだけで、望む漢字を入力できます。

上述したように、Unicodeを覚えるていられませんよね!

スマホでの「來」の打ち方

スマホででも「來」を出すのに、文字変換による打ち方が出来ます。
変換をかける文字は、パソコンと同じく「くる」ですね。

「くる」入力
日本語で「くる」と入力します。
変換候補をタップ
変換候補を表示するため、「ⅴ」をタップしましょう。
変換候補から「來」を探す
変換候補が表示され、「來」が見つかったらクリックします。
今回は、下の方、5行目に発見しました。
「來」入力完了
「來」が入力されました。

以上、スマホでも問題なく「來」を表示できました。

スポンサーリンク

テプラでの「來」の打ち方

ここでは、テプラ(TEPRA PRO SR300)における「來」の打ち方を紹介します。
次の2つの打ち方があります。

  1. 文字変換による打ち方
  2. JISコードを指定する打ち方

これらの打ち方を手順に従って、ご紹介します。

文字変換による打ち方

パソコン・スマホと同じく、文字変換によって「來」を表示する方法です。
入力する文字は、パソコン、スマホと同じ「くる」です。

「くる」入力
日本語で「くる」と入力します。
「変換」ボタン押下
「変換」ボタンを押して候補を表示します。
「來」で「選択」ボタン押下
「↓」ボタンを押していくと「來」が候補に表れますので、「選択」ボタンを押すことで表示できます。
「來」入力完了
「來」が入力できました。

「來」は割と簡単に出てきます。

JISコードを指定する打ち方

次は、JISコードを指定する打ち方です。
パソコンでのUnicodeを指定する打ち方と似ていますが、テプラ独自のコードを使った打ち方です。

「シフト」+「あ・ア」キー押下
「シフト」を押しながら、「あ・ア」キーを押します。
コード入力画面が表示されます。
「4852」入力
コードに「4852」を入力します。
SR300の取扱説明書から「來」を検索します。
もし、見つからない場合、そのTEPRAで「來」を入力することは出来ません!
「來」押下
「來」が候補に表れますので、「選択」ボタンを押します。
「來」入力完了
「來」が入力できました。

コードさえわかっていたら、こちらの方がはるかに簡単ですね。

スポンサーリンク

この難しい漢字を入力する方法を紹介した記事があります。

まとめ

「来」の旧字は「來」で、読み方と意味は基本的に同じです。

異体字は3つあって、「耒」は農具の「すき」を表す別字、「徠」はぎょうにんべんに「來」を組み合わせた人名用漢字、「徕」は中国で「徠」を簡略化した字です。

旧字の「來」は、パソコンやスマホでは文字変換、テプラ PRO SR300では文字変換またはJISコードで入力できます。

変換候補に表示されない場合は、記事内の「來」をコピーして使用してください。

参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)

※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。

参考資料
・上級漢和辞典 漢字源
・旧字源 旧漢字でわかる漢字の成り立ち

スポンサーリンク
この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら」

漢字の旧字

Posted by 60爺