地図記号の神社の形はなぜ鳥居?由来と意外な豆知識を解説
地図を見ていると、ふと目に入る「⛩」のような記号。
これが、神社を表す地図記号だということは、多くの人が感覚的に知っています。
では、なぜ神社の地図記号は「鳥居」の形なのでしょうか。
本殿でも社殿でもなく、入口に立つ鳥居が選ばれた理由を、改めて考えたことはありますか?
実はこの記号には、誰でも一目で分かることを重視した工夫や、地図記号が整えられてきた歴史が関係しています。
さらに、現在の形に落ち着くまでには、意外と知られていない背景もあります。
この記事では、神社の地図記号が鳥居の形になった理由を中心に、知っておくと人に話したくなる豆知識まで、コンパクトに解説します。
地図記号の神社の形は「鳥居」

神社を表す地図記号の形は「鳥居」です。
本殿や拝殿ではなく、神社の入口に立つ鳥居を簡略化したデザインが採用されています。
その理由は、鳥居が神社を象徴する存在であり、誰でも一目で神社だと分かるからです。
鳥居は日本全国ほぼすべての神社に設けられており、宗派や規模の違いに左右されにくい共通の目印となっています。
これは、鳥居が神社を象徴する存在であり、地図上でも分かりやすい形として採用されたためと考えられています。
なお、国土地理院の地図では、大きな神社や、有名な神社は地図に名称が注記されています。
また、寺院は「卍」の形の地図記号で表され、神社とは区別されています。
実は昔、鳥居そのものを表す地図記号があった
現在の地図では、神社は鳥居の形をした記号ひとつで表されています。
しかし、過去の地図記号をさかのぼると、神社とは別に「鳥居そのもの」を示す記号が存在していた時代がありました。
このことは、『地図記号のひみつ』でも紹介されています。
当時の地図では、神社を示す記号とは別に、参道の入口などに立つ独立した鳥居の位置を示すための記号が用いられていました。
つまり、「神社の場所」「鳥居の場所」を、あえて描き分けていた時代があったということです。
ただし、こうした記号は次第に使われなくなりました。
地図記号の整理が進む過程で、分かりやすさと簡潔さが重視されるようになり、鳥居専用の記号も統合されていきました。
その結果、現在では「鳥居の形=神社を表す地図記号」という、シンプルで直感的なデザインに一本化されました。
この変化は、日本の地図記号が、分かりやすさを重視して統一・整理されてきた流れの一例と考えられます。
神社の地図記号に関するよくある疑問
Q1.神社と寺の地図記号はどう違いますか?
神社は鳥居の形、寺は卍(まんじ)の形で表されます。
どちらも宗教施設ですが、地図記号では一目で区別できるよう、全く異なるデザインが採用されています。
Q2.鳥居がない神社でも、地図記号は同じですか?
はい、同じです。
実は、鳥居を設けていない神社が存在します。
代表的な例が、埼玉県さいたま市にある調(つき)神社です。
調神社は「鳥居のない神社」として知られており、参道入口に鳥居が設けられていません。
しかし、鳥居の有無にかかわらず、地図記号は一律で鳥居の形が使われます。
地図記号は実際の建物や構造を写したものではなく、「神社という施設の種類」を示すための記号だからです。
そのため、鳥居のない神社であっても、地図上では他の神社と同じ鳥居の地図記号で表されます。
Q3神宮や大社でも、地図記号は変わりますか?
変わりません。
神宮・大社・八幡宮など、名称や格式に違いがあっても、地図記号はすべて同じ鳥居の形で表されます。
これは、地図を読む人が迷わないよう、あえて統一されているためです。
ただし、大きな神社や著名な神社の場合は、地図上で場所が分かりやすいよう、記号に加えて神社名が注記されることがあります。
まとめ
神社を表す地図記号の形は、鳥居です。
これは、鳥居が神社を象徴する存在であり、小さく描いても一目で判別できることが理由でした。
また、過去には神社とは別に、鳥居そのものを示す地図記号が使われていた時代もありましたが、現在では分かりやすさを重視し、神社の地図記号は鳥居の形に統一されています。
実際には、調神社のように鳥居を持たない神社も存在します。
それでも地図記号は実際の構造に左右されず、「神社であること」を伝えるための共通記号として、例外なく鳥居の形が使われます。
地図記号の神社の形には、誰でも迷わず読める地図を目指してきた、日本独自の工夫が詰まっているのです。
参考
地図記号のひみつ 中公新書ラクレ
※「地図記号」は2024年に生まれたカテゴリです








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