地図記号「学校」はなぜ文?小中学校と高校の違いを解説
地図を見ると、学校の場所には「文」のような形をした地図記号が描かれています。
小学校や中学校ではこの「文」の形が使われ、高校では丸で囲まれた「文」の記号が使われます。
では、なぜ学校の地図記号は「文」なのでしょうか。
また、小・中学校と高校ではどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、学校の地図記号の意味や違い、由来について、国土地理院の資料を参考にわかりやすく解説します。
地図記号の学校とは?小中学校と高校の違い
地図記号で学校を表す場合、次のような違いがあります。
| 学校の種類 | 地図記号 |
|---|---|
| 小学校 | ![]() |
| 中学校 | ![]() |
| 高校 | ![]() |
小学校と中学校では、どちらも同じ「文」の記号が使われます。
一方で、高校は、小中学校と区別するために「文」を丸で囲んだ形の記号が使われています。
このように、学校の地図記号は基本となる「文」をもとにして、学校の種類によって少し形を変えて表されています。
小・中学校の地図記号

小学校と中学校の地図記号は、漢字の「文」を表した形です。
国土地理院の説明でも、小・中学校の地図記号は「文」を表したものとされています。
なお、小学校と中学校は同じ記号が使われるため、地図記号だけでは学校の種類までは区別されません。
高校の地図記号

高校の地図記号は、「文」を丸で囲んだ形になっています。
これは、小学校・中学校の記号と区別するためです。
もし、同じ「文」の記号を使ってしまうと、地図を見ただけでは学校の種類が分かりにくくなってしまいます。
そのため、高校では、「文」を丸で囲んだ記号を使うことで、小中学校と別であることを示しています。
なお、中高一貫校もこの地図記号を使います。
なぜ学校の地図記号は「文」なのか
学校の地図記号に「文」が使われている理由は、学問を象徴する文字であるためと考えられています。
「文」という字は、文字や学問を表す言葉として使われます。
学校は文字を学び、知識や文化を身につける場所であるため、その象徴として「文」が地図記号に採用されたとされています。
なお、この記号が現在の形になった詳しい経緯については、公式資料では詳しく説明されていません。
そのため、現在では、学校を象徴する文字として「文」が使われていると理解されています。
学校の地図記号はいつ作られた?
日本の地図記号は、明治時代に近代的な地図作成が始まった際に整備されました。
当時、地図の作成を担当していた陸地測量部(現在の国土地理院)が、地図上で施設を分かりやすく示すためにさまざまな記号を定めました。
学校の記号もその一つですが、残念ながら、明治13年(1880年)から整備の始まった最初の地形図「迅速測図」にはありませんでした。
関西方面で作成された、明治17年の仮製地形図で初めて登場しましたが、「文」ではなく「巻物型」をしていたそうです。

現在の「文」の記号は、明治24年図式で初めて登場し、現在の形で使われ続けています。
なお、高等学校の地図記号は、「昭和40年図式」で誕生した、比較的、新しい地図記号です。
それまでは、「文」の記号に、(高)を添えて表示していました。
学校の地図記号の覚え方
学校の地図記号は、漢字の「文」を表していると覚えると分かりやすくなります。
学校は勉強や学問をする場所なので、「学校=勉強=文」と考えると覚えやすいでしょう。
また、高校の地図記号は「文」を丸で囲んだ形になっているため、「文に丸がついたら高校」と覚えると区別しやすくなります。
大学には地図記号がある?
小学校・中学校・高校には地図記号がありますが、大学には専用の地図記号はありません。
大学や短期大学などは、地図では記号ではなく学校名の文字で表示されることが一般的です。
そのため、学校を示す地図記号として使われるのは、小学校・中学校・高校になります。
なお、かつての地形図では、大学名は「慶応大」「国学院大」などの新字で表示されていたのですが、「平成20年更新版」から「慶應大」「國學院大」と旧字に変わったそうです。
平成25年図式の前までは、「文」マークの傍らに(大)を添えて、大学の地図記号としていました。
短期大学には(短大)、高等専門学校には(専)が付いていた時代があったのです。
学校以外の代表的な地図記号
地図には、学校以外にもさまざまな施設を表す地図記号があります。
これは、地図上で施設の種類を分かりやすくするためです。
代表的な地図記号には、次のようなものがあります。
| 施設 | 地図記号の由来 |
|---|---|
| 神社 | 鳥居の形 |
| 寺院 | 仏教を象徴する卍 |
| 郵便局 | 郵便マーク(〒) |
| 温泉 | 温泉マーク |
このように、地図記号の多くは施設の特徴や象徴を図案化して作られています。
学校の場合は、学問を象徴する「文」がそのまま記号として使われています。
※上記の施設のうち、地図記号の記事は次のものがあります。
⇒ 地図記号「温泉」は何故あの形?意味・由来から出し方まで解説
⇒ 地図記号の神社の形はなぜ鳥居?由来と意外な豆知識を解説
まとめ
学校の地図記号は、学問を象徴する漢字「文」を表したものです。
小学校と中学校では「文」の記号が使われ、高校ではそれを丸で囲んだ形になっています。
これは地図上で学校の種類を区別するために決められたもので、学校という施設を分かりやすく示すための工夫です。
普段何気なく見ている地図記号も、その意味を知ることで地図を読む楽しさがより広がるでしょう。
参考
地図記号のひみつ 中央新書ラクレ
※「地図記号」は2024年に生まれたカテゴリです










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