「㐧」とは?「第」の略字の意味・読み方・出し方まで解説
「㐧」という漢字を見て、「弟の異体字?」「何と読むの?」と気になった人も多いのではないでしょうか。
この字は「第」の略字として使われる文字で、道路標識や古い看板、企業ロゴなどで今でも見かけることがあります。
特に「㐧二神明道路」などの標識では有名で、「第」を簡略化した字として実際に使用されています。
この記事では、「㐧」の意味や読み方、なぜ使われるのか、パソコンでの出し方まで詳しく解説します。
「㐧」は「第」の略字
「㐧」は、「第」を簡略化した略字です。
主に次のように、番号を表す場面で使われることが多い字です。
- 㐧〇回
- 㐧〇次
- 㐧〇号
読み方も基本的には「第」と同じく「だい」です。
また、「㐧」は常用漢字ではありません。
人名用漢字にも含まれておらず、一般的な文章では通常「第」が使われます。
また、㐧は「第」の異体字として紹介されるようです。
第には、旧字はなく、異体字として「㐧」がある訳ですが、同様の漢字には、「原」と「子」があります。
⇒ 原に旧字体はある?結論は「ない」|異体字の厡・𠩤との違いも解説
⇒ 子に旧字はある?存在しない理由と「兒」や草書体との違いを解説
なぜ「第」の略字があるの?
「第」は画数が多いため、道路標識や彫刻文字など、限られたスペースでは簡略化して書かれることがありました。
そのため、昔から簡略化した「㐧」が使われてきました。
特に、看板、道路標識、機械彫刻、手書き文書など、限られたスペースに文字を書く場面で使われやすい傾向があります。
Wikipediaの「略字」の項目でも、「㐧」は「第」の略字として紹介されています。
また、機械彫刻用標準書体を定めた「JIS Z 8903」でも、「第」を簡略化した字体例として知られています。
これは、金属プレートなどへ小さく文字を刻む際、画数を減らして視認性や加工性を上げる目的があったためです。
「㐧」はどこで使われている?
「㐧」は現在でも、さまざまな場所で使われています。
特に有名なのは、道路標識や企業ロゴです。
代表的な例として、次のようなものがあります。
- 第二神明道路の標識
- 「㐧一パン」のロゴ
- 古い看板や彫刻文字
それぞれを見ていきましょう。
第二神明道路の標識
ButuCCFont "GD-HighwayGothicJA" – pumpCurry in Japan, CC BY-SA 2.1 JP, via Wikimedia Commons
E93 第二神明道路(国道2号)
「㐧」の実例として有名なのが、「第二神明道路」の標識です。
道路標識では、「第」の代わりに「㐧」が使われることがあります。
Wikipediaでも、「第二神明道路などの道路標識にも見られる」と説明されています。
「㐧一パン」のロゴ

第一屋製パンでも、「第」の代わりに「㐧」が使われています。
「㐧一パン」というロゴ表記は、略字文化の名残として有名です。
古い看板や彫刻文字
【上記真ん中の黒黄の枠内に「平山㐧三踏切」の踏切銘板あり】
そのほか、古い商店の看板、銘板、踏切名の表示、機械彫刻の文字などでも見かけることがあります。
特に、文字数や画数を減らしたい場面で使われやすい字です。
「㐧」はパソコンやスマホで出せる?
「㐧」は一般的な文字変換では出にくい漢字です。
しかし、WindowsではUnicode入力を使うことで表示できます。
ここでは、Windowsとスマホでの扱いを見ていきましょう。
WindowsではUnicode変換が可能
Windowsでは、Unicode入力を使うことで「㐧」を表示できます。
手順は次の通りです。
- 日本語で「3427」と入力する
- F5キーを押す
すると、「㐧」が変換候補に現れます。
普通の文字変換では出にくい
一方で、「だい」「てい」などの通常変換では、ほとんどのIMEで表示されません。
スマホでは、文字変換では出せないことが多いため、コピーして使う方法が現実的です。
【コピー用】㐧
「㐧」は辞書に載っている?
「㐧」は一般的な漢和辞典には載っていないことがあります。
たとえば、「漢字源」では確認できません。
一方で、「日本語漢字辞典」や「新大字典」など、一部の大型辞典には掲載があります。
また、上述したように、Unicodeには収録されているため、「存在しない字」ではありません。
ただし、現在の日常生活で使われる機会はかなり少ない文字です。
まとめ
「㐧」は、「第」を簡略化した略字です。
道路標識や「㐧一パン」のロゴなどで現在も使われており、特に番号表記で見かけることがあります。
一般的な文章で使われる機会は少ないものの、日本独特の略字文化を知るうえでは興味深い文字のひとつです。
また、WindowsではUnicode入力によって表示することもできます。
参考資料
略字|ウィキペディア
「㐧」と「第」|人名用漢字の新字旧字
Unicode Character “㐧” (U+3427)
㐧の部首・画数・読み方|読めない漢字ナビ
機械彫刻の書体に関するJIS規格について







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