部首「ふるとり」とは?隹の意味や由来・鳥との違いをわかりやすく解説
漢字の部首を調べていると、「ふるとり」という少し変わった名前を見かけることがあります。
ふるとりは「隹」という漢字を部首としたもので、鳥に関係する漢字に多く使われています。
しかし、「とり(鳥)」との違いや、なぜ「ふるとり」と呼ばれるのかは意外と知られていません。
この記事では、ふるとりの意味や由来、代表的な漢字、とり(鳥)との違いを分かりやすく解説します。
ふるとり(隹)とは?

ふるとりの基本的な意味や特徴について見ていきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首名 | ふるとり(隹) |
| 漢字 | 隹 |
| 画数 | 8画 |
| 部首の意味 | 鳥 |
ふるとりは「隹」という漢字を部首としたものです。
部首としての意味は「鳥」で、鳥の種類や鳥に関係する漢字に使われています。
なぜ「ふるとり」と呼ばれるの?
ふるとりという名前には、部首を区別するための工夫が含まれています。
この章では、次の内容について解説します。
- 鳥や酉と区別するため
- 「ふる」の由来
まずは、ふるとりという名前が付いた理由から見ていきましょう。
鳥(とり)や酉(ひよみのとり)と区別するため
部首には「鳥(とり)」や「酉(ひよみのとり)」があります。
どちらも名前に「とり」が付くため、そのままでは区別が難しくなります。
そこで、「隹」は「ふるとり」と呼ばれるようになりました。
部首名には、似た形や似た名前の部首を区別するための呼び方が多くあり、ふるとりもその一例です。
「ふる」は旧字「舊」に由来するとされる
「ふるとり」の「ふる」は、「旧」の旧字である「舊」に由来するとされています。
「舊」という字の中には「隹」が使われています。
そのため、「旧の字に使われている鳥」という意味合いから「ふるとり」と呼ばれるようになったと考えられています。
隹はどんな形から生まれた漢字?
隹の成り立ちについては、辞典によって説明が少し異なります。
| 資料 | 説明 |
|---|---|
| 漢字源 | 尾が短く丸みを帯びた鳥の象形 |
| 部首ときあかし辞典 | 鳥を表した象形文字 |
漢字源では、隹を「尾の短いずんぐりした鳥」と説明しています。
一方で、部首ときあかし辞典では、単に鳥を表した象形文字としており、「小鳥」や「尾の短い鳥」という説明については、それほど明確な区別ではないとしています。
現在では、「鳥を表した象形文字」と理解しておけば十分でしょう。
漢字の成り立ちに興味がある方は、虎に似た漢字を解説したこちらの記事も面白いですよ。
⇒ 虎みたいな漢字
ふるとりが使われている代表的な漢字
ふるとりの漢字には、鳥そのものを表すものだけでなく、鳥に関係する意味を持つものもあります。
この章では、代表的な漢字を種類ごとに紹介します。
- 鳥の名前を表す漢字
- 鳥に関係する漢字
- 鳥の行動から生まれた漢字
ふるとりの漢字は、鳥との関係によって大きく3つに分けられます。
鳥の名前を表す漢字
| 漢字 | 読み |
|---|---|
| 雀 | すずめ |
| 雉 | きじ |
| 雁 | かり |
| 隼 | はやぶさ |
これらは実際の鳥の名前を表す漢字です。
また、部首ときあかし辞典によれば、雅(みやび・ガ)は、もともとカラスを表した漢字とされています。
鳥に関係する漢字
| 漢字 | 意味 |
|---|---|
| 雛 | ひな |
| 雄 | おす |
| 雌 | めす |
雛は子どもの鳥を意味する漢字です。
また、雄と雌は現在では動物全般に使われますが、本来はオスの鳥、メスの鳥を表した漢字とされています。
鳥の行動から生まれた漢字
| 漢字 | 由来 |
|---|---|
| 集 | 木に鳥が集まる様子 |
| 隻 | 一羽の鳥を手に持つ様子 |
鳥の姿だけでなく、その行動から意味が生まれた漢字もあります。
特に「集」は、もともと「雧」という字が使われていました。
木の上に鳥が集まる様子を表した漢字であり、鳥の行動がそのまま字の意味になっています。
ふるとりと「とり(鳥)」の違い
どちらも鳥を意味する部首ですが、使われ方には違いがあります。
| 部首 | 意味 | 代表例 |
|---|---|---|
| ふるとり(隹) | 鳥 | 雀・雛・集 |
| とり(鳥) | 鳥 | 鶏・鳩・鶴 |
どちらも鳥を表す部首ですが、漢字の成立過程の違いから別の部首として扱われています。
また、鳥の名前を表す漢字の多くは「とり(鳥)」に属しており、ふるとりには鳥に関係する意味を持つ漢字も含まれているのが特徴です。
「てへん」について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
ふるとりは「隹」を部首とするもので、意味の基本は鳥です。
名前は鳥や酉と区別するために付けられたとされ、「旧」の旧字である「舊」との関係も指摘されています。
また、隹の成り立ちについては「尾の短い鳥」とする説と、単に鳥を表した象形文字とする説があります。
代表的な漢字には雀・雉・雛・集などがあり、鳥そのものだけでなく鳥に関係する意味を持つ漢字も含まれているのが特徴です。
参考資料
部首ときあかし辞典(研究社)
上級漢和辞典 漢字源(学研)
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。










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