「つむじかぜ」を漢字で書くと?基本から全ての難読表記までをご紹介

2023年4月27日

アメリカでは時に巨大な竜巻が発生して、甚大な被害をもたらしていることがニュースで紹介されたりしますね。

日本でも最近、これに似た被害が発生しますが、日本では「つむじかぜ」なぞと呼ばれます。

この「つむじかぜ」なんですが漢字で書くとどうなるんでしょうか?

60爺

そんな疑問がふっと沸きました。

今まで、いろんな動物やスポーツ他、漢字表記を調べてきたように、「つむじかぜ」に対しても、その漢字表記を突っ込んで調べてみました。

そうしたら、漢字表記が複数あり、難読漢字と呼ばれるモノに遭遇してしまいましたよ!シェアしますんで、ご一緒に見てやってくださいませ~。

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「つむじかぜ」を漢字で書くと

初めに、辞書から「つむじかぜ」と呼ばれる漢字を引っ張り出してみました。

「つむじかぜ」を漢字で書くと

旋風

 :渦のように巻いて吹き上がる風。旋風せんぷう

画数 :12画
 :つむじかぜ。渦を巻きながら吹きあげる風。
 :「犬(イヌ)+犬+犬」(会意)犬がさっと走り抜けることを表わす。

飄 異体字:

画数 :20画(異体字も20画)
 :つむじかぜ。舞い上がる旋風。
 :「票(ヒョウ)軽く舞い上がる」+「風(かぜ)」(形声)

 異体字:飇・飈

画数 :21画(異体字は共に21画)
 :つむじかぜ。下から上に舞い上げる激しい風。突風。竜巻。また、一般にかぜ(風)。
 :「猋(ヒョウ)犬がはねてかける・舞い上がる」+「風(かぜ)」(形声)

参考:広辞苑、上級漢和辞典 漢字源 学研

一番上の「旋風」は広辞苑即ち国語辞典から引いた内容です。普通、この漢字は「せんぷう」とも読めますが、「つむじかぜ」も同様の表記なんですね。

2番目の表記からは、漢字源から引いたモノです。3つの漢字表記に、異体字が3つあって全部で6つ。これら全てが「つむじかぜ」と読むんですよ。

こららは、いわゆる難読漢字の部類に含めて良い表記ばかりですよね。というか、普段はめったに、お目にかからない漢字だと思います。


意味に「つむじかぜ」を持つ漢字

追加の情報として、漢字自体は「つむじかぜ」とは読まないのですが、意味の中に「つむじかぜ」を持つ漢字がありますので、ご紹介しておきます。

意味に「つむじかぜ」を持つ漢字

画数 :16画
音訓 :セン
 :風がぐるぐるとまわる。また、渦を巻いて吹く風。つむじ風。旋風。
 :「旋(セン)の略体 ぐるぐるとまわる)」+「風(かぜ)」(形声)

画数 :17画
音訓 :ヒョウ
 :つむじかぜ。突風。
 :「炎(ほのお)」+「風(かぜ)」(会意)。炎のように激しく舞い上がる風の意を示す。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

この二つの漢字は、「つむじかぜ」とは読みませんが、意味の中に「つむじかぜ」が入っています。

この漢字は「つむじかぜ」ではないようです

こちらの漢字は「つむじかぜ」で紹介されている場合がありますが、辞書を引いてみるとそうではないようですね。

意味に「つむじかぜ」を持つ漢字

画数 :17画
音訓 :グ
 :南シナ海に発生する暴風雨。台風。
 :「具(グ)」+「風(かぜ)」(形声)もと、華南沿海の方言で、夏の台風を指した言葉。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

この漢字ですが「台風」を指しています。もともとは方言だったと言っていますね。

ですから「つむじかぜ」とは読まないんですよ!

次の章では、「つむじかぜ」の語源を確認してみます。

「つむじかぜ」の語源

「つむじかぜ」の「つむじ」は毛髪が渦を巻いたようになっている部分と同源と考えられているようです。

・「つむじ」の「つむ」は、動詞「つむぐ(紡ぐ):繊維に縒りをかけて糸にする」の語幹「つむ」ないし、糸を巻き取る道具「つむ(錘)」と同じ語源
・「つむじ」の「じ」は、風神シナツヒコ(古事記)や「あらし(嵐)」の「し」の連濁系で、もとは風を意味したらしい

このため、「つむじ」は、それだけで「渦を巻く風」を意味していたのです。

しかし、何故か「し」が分からなくなって、それを補うために「かぜ」が加えられて「つむじかぜ」が成立したそうです!

この考え方が正しいとすると、旋風の意の「つむじ」が先にできたことになり、頭にある「つむじ(旋毛)」については、類似性を考え後に転用されたと思われます。

なお、漢字「旋風」は漢語で「つむじ風」の意味ですね。

「つむじかぜ」の漢字の言葉

「つむじかぜ」の一文字の漢字表記は3つありましたので、その漢字を使った言葉を順にみていきましょう。

猋を使った言葉

猋を使った言葉読み意味
猋迅ヒョウジンつむじ風のようにはやいこと。
猋飛ヒョウヒつむじ風のように飛ぶ。
猋風ヒョウフウつむじ風。猋忽(ヒョウコツ)。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

いずれの言葉も、「つむじ風」に関連があります。聞いたことはありませんが…^^;

飄を使った言葉

飆を使った言葉読み意味
飆回ヒョウカイつむじかぜのように回転する。あれ狂う。
飆起ヒョウキつむじかぜが吹きあがるように、にわかにおこる。《同義語》飄起。
飆塵ヒョウシ゛ン突風の吹きあげる土ぼこり。風塵(フウシ゛ン)。《同義語》飄塵。
飆風ヒョウフウつむじかぜ。はやて。
飄逸ヒョウイツ=漂逸。俗事を離れてぶらぶらするさま。俗事にこだわらず、思うままにふるまう。のんきでこだわらないさま。
飄瓦ヒョウカ゛屋根から偶然に舞いあがり、落ちてくる瓦(カワラ)。天災のこと。
飄客ヒョウカク=嫖客。遊里でふらふらとうかれ歩く人。
飄忽ヒョウコツ①風が舞いあがってはやく吹くさま。ふわふわしてとらえられないさま。②あわただしいさま。
飄疾ヒョウシツ風のようにはやい。
飄然ヒョウセ゛ン①ひらひらと風にひるがえるさま。②=漂然。世俗にこだわらずに超然としているさま。③=漂然。ぶらりと、来たり、去ったりするさま。
飄蕩ヒョウトウ①あてもなくさまようこと。流浪する。②風に吹かれて、空中でふらふらとゆれ動く。
飄泊ヒョウハク=漂泊。{飄寓(ヒョウク゛ウ)}ふらふらとさまよう。さすらう。
飄泛ヒョウハン①物がひらひらと浮かぶ。②あてもなくさまよう。
飄飄ヒョウヒョウ①風が物をひるがえすように吹くさま。②風に吹かれて、ひらひらとひるがえるさま。③ふらふらとさまようさま。ひらひらと心の軽いさま。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

こちらの漢字は、たくさんの言葉が見詰まりました。

つむじ風に関連することがいくつかありますが、「ひらひら」とか「ふらふら」とかの表現がなされている言葉もいくつかありますね。

60爺

また、「漂」に置き換えられる言葉も出ています。むしろ、置き換えられた言葉の方が、馴染みがありますな

飆を使った言葉

飆を使った言葉読み意味
飆回ヒョウカイつむじかぜのように回転する。あれ狂う。
飆起ヒョウキつむじかぜが吹きあがるように、にわかにおこる。《同義語》飄起。
飆塵ヒョウシ゛ン突風の吹きあげる土ぼこり。風塵(フウシ゛ン)。《同義語》飄塵。
飆風ヒョウフウつむじかぜ。はやて。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

こちらの言葉も、飆塵を除き、意味の中に「つむじかぜ」が出てきていますね。

最後に

「つむじかぜ」を漢字で書くとどうなるのか見てきました。

4種類の漢字表記がありました。「旋風」以外の漢字は、皆、難読漢字の部類に入る漢字でしたね。また、その異体字も、標準文字に劣らず難読漢字でしたね。

これらの漢字は、皆、「つむじかぜ」と読むのですが、正確に欠ける方の方が少数派なのではと思いました。

その他に、意味に「つむじかぜ」を持つ漢字を紹介し、よく間違えられる漢字も一つ紹介しておきました。

今回は、難しい感じばかりでしたが面白かったですよ~!

※思えば、「○○を漢字で書く」記事も増えてきましたよ

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。