魚へんに東と書いて鰊を総特集【読み方・意味・生態・レシピなど】

2023年5月27日

ちょっと前ですが、「鰊が戻ってきた」というニュースを聞きました。

60爺

鰊と言えば小樽に鰊御殿があったような

さて、この鰊という漢字ですが、新たなシリーズとして始めている魚へんに○○に属するモノではないですか。

よーくみると、つくりにあるのは「東」かな。魚へんに東でいけそうやね!

ということで、今回の記事は魚へんに東の「鰊」を対象にします。

それでは、しつものように、魚へんに東の「鰊」で、読み方・意味・生態・レシピなどを総特集していきます。

今回も、ご一緒に最後までお付き合いくださいませ~。

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魚へんに東といえば鰊!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、鰊の意味と読み方を明確にしましょう。鰊

鰊の読み方と意味

画数 :20画
音訓:レン(日本語だけ)にしん
意味
小魚の名。▷今名は未詳。
日本語だけの意味
にしん。魚の名。ニシン科の海水魚。食用。ニシン。
(訓読み)かど

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

この漢字の音読みは「レン」、訓読みはありません。意味は小魚の名で、今日、その名はわかっていないんですね。

日本語では「にしん」を指します。にしんは海水魚で、冒頭で述べたように、北海道では、御殿が立つくらい取れた時期がありました。最近、ニシンが戻りつつあるようで、度々ニュースになっています…。

次は、書き順をみます。

魚と東かと思っていましたが、柬(カン)という文字ですね。

魚と柬を順に書けば終わりです。魚は、5,6の順を逆にする方もいらっしゃるかと思います。縦棒(5)が先なんですね。柬も問題ないですよね。

魚へんに東という漢字はないのか探してみました。そうしたら存在しました。

鯟はあるのか?

画数 :20画
音訓:トウ(日本語だけ)にしん
意味
魚の名。鯉(コイ)に似る。▷一説では、白い鯉。
日本語だけの意味
にしん。魚の名。ニシン科の海水魚。食用。ニシン。今は鰊と書く。

この漢字、環境依存文字(=機種依存文字)でした。意味は、日本語だけの意味・用法の中に、先程と同様の説明がありますね。

機種依存文字とは、電子的に扱う文字データのうち、利用するパソコンやスマートフォン等の環境によって文字化けや全く表示できなくなるものをいいます。

引用 機種依存文字について

ただ、現在は、「鰊」と書くとの説明が出ています!


もっと詳しく知ろう!鰊の漢字としての由来や成り立ち

「ニシン」の語源ですが、大言海に「身を二つに割く義」とでています。

「ニシン」は古く背と腹の部分に二分され、背肉の部分を「身欠(みがき)」と称して食用に供したのです。

鰍の解字です。

鰊=「柬(カン)」+「魚」(形声※)。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

形声※
漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

そのまんまですね~!

なお、柬(かん)には「えらぶ」、「えりわける」という意があります。

また、魚へんに東ということで、「東国(今の東北・北海道)の魚」という意もあったんのではないでしょうか?

鰊って、どんな魚

60爺

ここで見る魚は、中国で示す「どじょう」ではなく、日本語だけの意味の中から「かじか」を見ていきたいと思います。

ニシンはニシン科ニシン属の魚で、水温の低い海を回遊しています。

地方での呼び名は、数多くあるようです。

  • ニシ 青森県 
  • カド 青森県、秋田県、山形県南陽市・新庄市、福島県会津若松
  • カドイワシ 青森県、秋田県
  • ハナグロ・ハナジロ 北海道
  • ヘロキ・エロキ アイヌ語

分布は、北海道西岸・風蓮湖・能取湖周辺、青森県尾渕沼周辺、宮城県万石浦、茨城県涸沼周辺、希に島根県大田市、相模湾。

分布は次の通りです。

冷水魚で、摂氏0℃から12、3℃の水温域に生息し、適温は4℃から6℃。寒流域沿岸であればほとんど分布し、北は北氷洋から南限は利根川までがその範囲である。また、湖沼性のニシンでは、茨城県の涸沼(ひぬま)に12~4月にかけて遡上し、湖岸で産卵するものがある。

引用 日本の旬・魚のお話 鰊

生態も同じページから。

通常4年たってから産卵する。アラスカでは6~7年後ともいわれる。
一般に、魚の年齢に万を掛けた数がおおよその胞卵数で、ニシンは3~10万粒ほど。ブリストル物の数の子がカナダ物より大きいのはこのためかも知れない。卵の大きさは1.3~1.6mmで、水深5~50mあたりの海藻に産卵する。産卵後の卵はお互いに密着する構造になっている。

引用 日本の旬・魚のお話 鰊

ニシンは、日本では広く食用にされていますね。また、江戸時代・明治時代には鰊粕に加工され、肥料として用いられました。

明治時代の鰊の肥料は、蚕の餌となる桑の生育に欠かせないものだったようです。

ニシンのレシピ

今回のレシピもクックパッドからです。ニシンを使ったレシピが山ほどありました!どれも選ぶか非常に迷ったんですけど、思い切って次の5品にしました。

基本、60爺が食べたい料理なんですな!

トップは、「にしんのそば寿司」です!

60爺

そば寿司のあとは、味噌田楽、コンブ和え、海苔巻き、蒲焼と私の好きな料理を並べました!

クックパッドには、もっとたくさんメニューが並んでいるので、焼き物や煮物が食べたい人は覗いて見てください。

最後に

「魚へんに○○」のシリーズに、魚へんに東の鰊が加わりました。

この漢字の「日本語だけの意味」に、魚としての「ニシン」があります。中国本土では、度々そうだったように、ニシンの意味はないんですな。

60爺

この漢字、正確に言うと「魚へんに東」ではなく「柬」でしたね。

「鰊」の漢字には、本当の東をつけた「鯟」という漢字が昔使用されていたようでしたが、今は「鰊」と書くんですな!実際、パソコンで変換をかけると「鰊」は出てきますが、「鯟」は出てこないんですよ。

レシピは、お約束通り、クックパッドから持ってきました。60爺の好きなモノをチョイスしています。まだまだ、たくさんのレシピがあったので、他に食べたい料理がある方は覗いて見てもいいかもしれませんね。

※気づけば魚へんの漢字の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

魚へんの漢字

Posted by 60爺