叡王戦がひどいってどういうこと?いらないという声と一緒にご紹介

2024年3月2日

叡王戦は、2017年に将棋のタイトル戦に昇格した一番新しいタイトル戦の名称です。

この叡王戦、2024/3/1現在、藤井聡太八冠が3連覇中ですが、過去に「ひどい」という言い方でSNSなどがにぎわっています。

60爺

「ひどい」っていったいどういうことなんでしょうか?

「ひどい」という言葉は、あまり穏やかではないですよね。

そこで、この叡王戦がひどいってどういうことなのか、色々と追いかけてみました。その過程で出た「いらない」という声と一緒にご紹介いたします。

どうか、ご一緒に最後までご覧くださいね。

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叡王戦がひどいってどういうこと?

ツイッターで叡王戦がひどいってどういうことかを確認しました。

叡王戦がひどいってどういうこと?

2024/2/25にツイッターから「叡王戦 ひどい」88件を検索し調べた結果、次の4つを指しているようです。

  • 森内九段の指し手への讃辞か?
  • 大逆転負けした山崎隆之八段の嘆き!
  • 第5期叡王戦第2局持将棋
  • 第5期叡王戦第3局持将棋

「ひどい」というと、「むごい・苛酷・残酷」や「程度がはなはだしい・過度である・極端である」ことを意味しますが、果たして、ここに該当するほどひどい状況なのでしょうか。

それぞれの内容を個別にご紹介しますので、皆様でご判断くださいませ。

森内九段の指し手への誉め言葉か?

これは、2015/06/20の第1期叡王戦九段予選の森内九段の指し手への誉め言葉のように受け取れます。

指し手への讃辞ですな。

森内九段の特徴は次のような記載がありました。今回も、こんな特徴が炸裂したんですかね!

・一般的には「受けが強い」というイメージから、「鉄板流」、「鋼鉄の受け」と呼ばれるが、本人は鉄板流などと言う呼ばれ方をあまり好ましく思っていない。森内の弟弟子の野月浩貴と広瀬章人によると、森内将棋には少なくとも「安全勝ち」というイメージは無く、「勝ち方のうまさ」と「攻守のギアチェンジ」に最も特徴があるという。
・羽生善治は、森内の序盤作戦について「大胆にして入念な準備がある」と述べた。
・「柔」の羽生将棋に対して「剛」の森内将棋とよく表現される。

引用 wiki 森内俊之

ひどいと言ってますが、wがついてるので笑ってますね。

南九段との対局が、すごく良かったようなので棋譜を探してみたら見つかりました。


大逆転負けした山崎隆之八段の嘆き!

こちらは、2018/9/27の第4期叡王戦八段予選で大逆転負けした山崎隆之八段の嘆きです。

山崎隆之八段が感想戦で語った言葉でした!

今は将棋界を去った対戦相手の橋本八段のコメントにも「ひどい」があります。

ネットにも記事が出てます。

「寄せがひどい」
‥‥
「いっぱいひどいの負けたけど、ここまでひどいのはさすがに……」

引用 【山崎隆之のボヤき】感想戦での怒涛のボヤきで対局相手も …

「ひどい」はないけど、こんなのもありました。

山崎八段のボヤキが聞けます。

こちらの棋譜はyoutubeで。

第5期叡王戦第2局持将棋

この年の叡王戦は大荒れ!現在と違い七番勝負だったのですが、千日手で始まり、持将棋が2回あり、七番勝負が11回対局した例を見ない激戦だったんです。

その中で、2020/7/5の第5期叡王戦第2局持将棋の際、発せられた「ひどい」です。

3つあったツイートです。皆、とってつけたように同じセリフが出てます。

第5期叡王戦第3局持将棋

2020/7/19の第5期叡王戦第3局も持将棋となりました。第2局に続く持将棋でした。

こちらは5件ありましたが、一つだけ(2番目のツイート)全く違う意味で凄いと言ってます。

第2局、第3局の解説をした動画がありましたので、こちらを載せておきます。

叡王戦はいらない?

さて、叡王戦がひどいの他にも、ネットでは、「叡王戦はいらない」なんて声もあるようです。

叡王戦はいらないと言われる理由

実は、叡王戦って、その前身は電王戦と言って、棋士と将棋ソフトが戦う棋戦だったんです。

将棋ソフトが強くなりすぎて、時の佐藤天彦名人が将棋ソフトに完敗したことで、棋士と将棋ソフトが戦う意義がなくなり、その後、一般棋戦からタイトル戦に昇格したのが叡王戦です。

そういう経緯もあり、こんな意見が出るようになったんですね。

ツイッターを見てみました。

ストレートですなあ。

こちらは逆の意見で、「電王戦いらない」です。人対ソフトの対局の方はいらんって奴です。

サイトで拾った意見です。

  • 将棋の叡王ってもう不要なタイトルじゃないですか?
  • 出口や菅井ゴトキが挑戦者になれる叡王戦のタイトルなんて無価値ですよね?w

「いらない」という声に対して、それぞれ極端な意見もありますが、真逆な意見もあります。

簡単にまとめます。

この叡王戦、前述の通り「不二家」がメインスポンサーの棋戦です。
新聞社以外がメインスポンサーのタイトル戦は他にありません。はっきり言って異色です。
ですが、この異色であるという点が大事だと思います。

叡王戦以外のタイトル戦のメインスポンサーは新聞社ですが、各社とも部数減に悩まされており、将棋界をいつまで支えてくれるでしょうか。

囲碁の三大タイトルであった本因坊戦(毎日新聞主催)が七番勝負から五番勝負へと大幅に減額されたのも記憶に新しいです。

現在、藤井人気もあり、協賛企業が増えておるようですが、メインスポンサーを引き受けてくれる企業が増えると将棋界にとっても万々歳となるんですけどね…。

叡王戦とは

上記でも簡単に触れていますが、叡王戦はどんな棋戦なのか見ておきましょう。

叡王戦は、冒頭で述べましたが、2017年に創設された将棋の一番新しいタイトル戦の名称です。

現在、叡王戦のメインスポンサーは、不二家ですが、過去にドワンゴから変更になっています。

ドワンゴは、電王戦から叡王戦をずっと支えてきたんですが、経済的事情でスポンサーを降りたようです。

そして、スポンサーが変わる際、番勝負が七番から五番に変更になりました。また、タイトル戦の序列も、当初3位でしたが、現在は4位に落ち着きました。

叡王戦の賞金額は1,500万円です(60爺調べ)。

その辺の事情は下記記事詳しいです。

将棋タイトル戦の序列は、こちらの記事で。

賞金については、60爺独自で見積もった記事がこちらです。

他の方に比べて高額だと思いますが、やっぱりタイトル戦なので…。

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最後に

叡王戦が「ひどい」という言い方でSNSなどがにぎわっているようです。

「ひどい」ってどういうことなのかを追いかけてみた結果、いくつかの要因が見つかりましたね。

讃辞と嘆きと大勝負の三つでした。ちょっと心配した意味の「ひどい」はなかったようです。

日本語は難しいですなあ。

■思えば、将棋の記事も増えてきましたね!

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺