「柳」に旧字体はある?「栁」「桺」との違いや出し方を解説

2024年10月14日

「柳」の旧字を調べると、「栁」や「桺」という見慣れない漢字が出てきます。

名字などで目にして、「柳の旧字体ではないか」と思った方もいるでしょう。

結論からいうと、「柳」には常用漢字表で対応関係が示された旧字体はありません。

ただし、「栁」と「桺」という異体字があり、一般には「柳の旧字」や「難しい柳」と呼ばれることがあります。

この記事では、「柳」「栁」「桺」の違いと、パソコンやスマホでの出し方を紹介します。

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「柳」に旧字体はある?

「柳」は常用漢字ですが、常用漢字表には「柳」に対応する旧字体が示されていません。

したがって、「柳」に正式な旧字体はないと考えてよいでしょう。

柳の異体字
柳の異体字

「柳」の旧字として挙げられることが多い「栁」と「桺」は、旧字体ではなく「柳」の異体字です。

異体字とは、読み方や意味が同じでありながら、字の一部の形が異なる漢字をいいます。

「柳」の旧字体と異体字の関係を整理すると、次のようになります。

項目漢字
現在の標準的な字体
「柳」に対応する旧字体なし
主な異体字栁・桺

厳密には旧字体ではありませんが、「柳の旧字」を探している場合は、「栁」または「桺」を指していることが多いでしょう。

それでは、「柳」「栁」「桺」にはどのような違いがあるのか、次の章で詳しく見ていきます。

今まで書いてきた中で、旧字のない漢字は「橋」「慶」「西」です。

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「柳」「栁」「桺」の違い

「柳」「栁」「桺」は、いずれも「やなぎ」と読む漢字です。

読み方や意味は基本的に同じですが、字形と位置づけが異なります。

それぞれの違いを整理すると、次のようになります。

漢字位置づけ特徴
現在の標準的な字体一般的な文章で使われる
「柳」の異体字右側にある「卯」の字形が異なる
「柳」の異体字漢字辞典によっては「柳」の本字とされる

普段の文章では「柳」を使いますが、名字などでは「栁」や「桺」が使われることがあります。

「栁」は「柳」の異体字

「栁」は、「柳」の右側にある「卯」の形が異なる異体字です。

主に苗字などで見かけます。

「柳の旧字」と呼ばれることがありますが、「柳」と新字体・旧字体の関係にある漢字ではありません。

「桺」は「柳」よりも古い字形

「桺」も「柳」の異体字です。

漢字辞典によっては、「桺」を「柳」の本字としています。

本字とは、その漢字のもとになった字や、本来の字形を指す言葉です。

そのため、「桺」は「柳の旧字」と紹介される場合がありますが、常用漢字表で「柳」に対応する旧字体として示された漢字ではありません。

現在は一般的な文章で使われることは少なく、苗字などに残っています。

その他の「柳」の異体字

「柳」には、「栁」と「桺」以外にも、戸籍で使われる特殊な字形があります。

法務省の戸籍統一文字情報で「やなぎ」を検索すると、「柳」と形の異なる次のような複数の文字を確認できます。

柳の異体字(戸籍)の画像

ただし、これらには一般的なパソコンやスマホで入力できない文字も含まれます。

この記事では、Unicodeが割り当てられ、通常の文書でも扱える「栁」と「桺」を中心に出し方を紹介します。

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「栁」「桺」のパソコンでの出し方

パソコンでは、コピーして貼り付けるほか、文字変換、Unicode、IMEパッドを使って入力できます。

まずは、最も簡単なコピーから紹介します。

コピーして貼り付ける

次の文字を「コピー」ボタンを押してコピーし、必要な場所に貼り付けてください。

頻繁に使用する場合は、コピーした文字をMicrosoft IMEの単語として登録しておくと便利です。

文字変換での打ち方

文字変換による「柳」異体字の入力手順です。

「やなぎ」入力
日本語で「やなぎ」と入力します。
変換候補から「栁」の異体字を探す
変換キーを何回か押すと変換候補が表示され、柳の異体字「栁」が見つかったらクリックします。
「栁」入力完了
「栁」が表示されました。

しかし、「やなぎ」では、もう一つの異体字である「桺」は出てきません。
「こやなぎ」「やない」「やなぎさわ」などでも、「栁」は出てきますが「桺」は候補として出てきません。

この「桺」は、文字変換で出すことは出来ないようです!

Unicodeを使った打ち方

今度は、Unicodeを使用した打ち方です。

「栁」のUnicodeは「6801」、「桺」のUnicodeは「687A」です。

まずは、「栁」を出してみましょう。

「6801」入力
日本語で「6801」と打ちます。
「F5」キー押下
F5キーを押します。
変換候補に「栁」が表示されるので選択します。
「栁」入力完了
「栁」が表示されました。

ご覧の通り、Unicodeの入力はコードさえ覚えておけば一発なんですが、何と言ってもコード字体を覚えるのが至難の業ですよね。

続けて、「桺」の入力です。

「687A」入力
日本語で「687A」と打ちんですが、今回は右のような入力になりました。
「F5」キー押下
F5キーを押します。
変換候補に「桺」が表示されるので選択します。
「桺」入力完了
「桺」が表示されました。

文字変換とは違い、「桺」の入力が出来ました。

ただ、このUnicode「687A」を覚えるのが、とても面倒ですね。

っていうか、よほどのことがないと、覚え続けるのは難しいです。

このサイトを覚えておいていただいて、後々見に来てください。

「IMEパッド手書き」を使った打ち方

最後は、「IMEパッド」にある「てがき」を使って「柳」の異体字を出す打ち方です。

「IMEパッド」クリック
パソコンの下部タスクバーにある、「あ」or「A」のマーク(赤枠)を右クリックしてメニューを表示します。
そこから、「IMEパッド」をクリックしましょう。
IMEパッドの手書き画面
IMEパッドの手書き画面が現れます。
違う画面の場合は、右記の画面にあるように、手書きの部分をクリックします。
「柳」を手書きする
マウスを使って、画面に「柳」を手書きしましょう。
「柳」を右クリックする
漢字候補に「柳」が出るので、右クリックします。
「異体字の挿入」の「>」をクリック
表示されるメニューから「異体字の挿入」の右側にある「>」をクリックしましょう。
「異体字」を選択
「柳」の異体字が表示されるので、必要な漢字をクリックします。

これで、「柳」の異体字を表示できます。

「栁」「桺」のスマホでの出し方

スマホでは、コピーして貼り付ける方法が確実です。

文字変換や手書き入力で表示できるかどうかは、機種やキーボードアプリによって異なります。

コピーして貼り付ける

次の文字を「コピー」ボタンを押してコピーし、必要な場所に貼り付けてください。

一度だけ使用する場合は、この方法が最も簡単です。

単語登録をしたい方は、次の記事を参照してください。

文字入力での打ち方

こちらは、60爺所有のOPPO A3 G5(Android)で行ったモノです。

「やなぎ」入力
日本語で「やなぎ」と入力します。
変換候補をタップ
変換候補を表示するため、「ⅴ」をタップしましょう。
変換候補から異体字「栁」を探す
変換候補が表示され、「栁」が見つかったらクリックします。

これで、「栁」が表示されます。

スマホ(Android)でも、難なく「栁」を表示することが出来ました。

ただ、パソコンと同様に「栁」は出せるんですが、スマホでも「桺」は候補に出てきません。

なお、iPhoneで実施したところ、「桺」が候補に出てきましたが、「栁」は出てきませんでした。

iPhone文字変換「やなぎ」

Androidと真逆ですね。

「手書き入力」を使った打ち方

スマホ(OPPO A3 G5)でも、手書き入力ができます。

「手書き入力」変換1
60爺のスマホ「OPPO A3 G5」では、日本語入力画面の「日本語」の部分を長押しします。
日本語部分長押し
「手書き入力」変換2
キーボードの変更画面から「手書き」をタップします。
手書き入力画面に漢字入力
手書き入力画面に、異体字「栁」「桺」を入力し、変換候補から該当の異体字をタップします。

このやり方でも、異体字のうち「栁」は表示できますが、「桺」は表示できないようです。

※手書き入力画面が出ない方、こちらを参照して登録しましょう。
手書き入力をスマホに登録!難しい漢字や知らない漢字を探してみよう

※同じカテゴリで単語登録は次の漢字でも紹介しました。
藤の旧漢字とは?その字形から出し方までを追いかけた結果……
橋の旧字とは?異体字と合わせパソコン・スマホでの打ち方をチェック

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まとめ

「柳」には、常用漢字表で対応関係が示された旧字体はありません。

一般に「柳の旧字」と呼ばれる「栁」と「桺」は、どちらも「柳」の異体字です。

パソコンでは文字変換やUnicode、IMEパッドを利用できますが、スマホではコピーして貼り付ける方法が確実です。

頻繁に使う場合は、「やなぎ」という読みで単語登録しておくと簡単に入力できます。

※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺