繋が名前に使えない理由とは?その原因はたった一つだけだよ
「繋(つな)」という漢字、響きも意味も美しく、「人との絆」や「ご縁」を思わせる前向きな印象がありますよね。
名前に使えたら素敵だと感じる人も多いでしょう。
ところが、実は、この「繋」、人名には使えない漢字なのです。
なぜ、こんなに良い意味を持つ字がダメなのか?
その理由は複雑なようで、実は、たった一つの明確なルールに集約されます。
本記事では、「繋」がなぜ名付けに使えないのか、その根拠をわかりやすくお届けします。
さらに、「繋」の代わりに使える似た意味のおすすめ漢字も紹介。
名付けを考える上で知っておきたい「ルール」の裏側に迫ります。
さあ、それでは、最後まで、ご一緒に本編をご覧くださいませ。
繋が名前に使えない理由
「繋」が名前に使えない理由は、たった一つの明確なルールからがあるからです。
「繋」は、常用漢字にも人名用漢字にも含まれていない
つまり、法律で許されていないからなんです!
法律において、人名に使える漢字は次のように定められているのです。
- 片仮名および平仮名(変体仮名を除く)
- 常用漢字表に掲げる漢字
- 戸籍法施行規則第六十条二の別表第二に掲げる漢字
名前に使える漢字は、上記2.及び3.に含まれているモノだけです。
その数は、2.常用漢字:2136字、3.人名用漢字:863字の合計2,999字です。
「繋」は、これらの漢字に含まれないので名前に使えないのです。
※過去にアップした記事で名前に使えない漢字をいくつかピックアップしました。
⇒ 燐が名前に使えない理由とは?その内容をガッツリと伝えきる
⇒ 「楪」が名前に使えない理由とは何か?その内容をガッツリと伝え切る
⇒ 月へんに龍で朧!読み方から意味・名前に使えない理由まで総特集
繫という選択
実は、「繋」は「繫」という漢字の異体字なんです。
細かいと、漢字の違いが分からないので、大きめのフォントで出しておきますね。
×繋 ○繫
「繫」は、人名用漢字なので名付けに使えるのです。
人名用漢字の一覧である別表第三 (第六十条、第六十八条の三関係)の3段目に、この漢字があります。

ですから、もし、「繋」を名前に使いたいなら、「繋」で代用しましょう。
基本情報を挙げておきます。
| 部首 | 糸(いと) |
| 画数 | 19画 |
| 音読み | ケイ |
| 訓読み | つな・ぐ、か・かる |
| 意味 | ①紐でしばってつなぐ。線を引いてつなぐ ②ぶら下がる。ひもでぶら下げる |
この漢字、珍しい漢字なので、名付けがちょっと難しいかもしれません。
合わせて、この漢字、なんと環境依存文字であるため、環境が違うと表示されない可能性もあります。
名前に込める願いとして「人とのつながりが多くなり、幸せな人生を送れるよう」「人との絆を大切にできる人に」などがあります。
名前の例も少し挙げておきましょう。
男の子:繫(けい)、繫佑(けいすけ)、繫太郎(けいたろう)
女の子:繫未(つぐみ)、菜繫(なつな)、美繫(みつな)
「繋」「繫」の出し方
さて、今、紹介してきた「繋」「繫」ですが、パソコン・スマホ・テプラで、どのような出し方があるのでしょうか。
実は、それぞれの機器で「つなぐ」で文字変換すれば「繋」「繫」とも出せるんですよ。
まずは、パソコンです。




今度はスマホです。




最後はテプラです。




ご覧のように、それぞれ簡単に出せます!
最後に
繋が名前に使えない理由を見てきました。
理由は、たった一つ、法律で定められていることでした。
繋は、常用漢字でも、人名用漢字でもないことが名前に使えない理由でしたね。
そして、どうしても繋を名前に使いたい選択肢として、繋の標準字体「繫」を紹介しておきました。
こちらは、人名用漢字であるため、名付けに使用できます。
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