地図記号「郵便局」とは?意味・由来・〒マークの理由をわかりやすく解説

地図を見ると、丸の中に「〒」が入った記号を見かけます。

これは、郵便局を表す地図記号ですが、なぜこの形なのかまで知っている人は多くありません。

また、どこまでが郵便局として表示されるのかも、意外と知られていないポイントです。

この記事では、意味・由来・使われ方から歴史まで、正確な情報にもとづいてわかりやすく解説します。

記事を読み終わることには、地図記号の郵便局について、誰にも負けない知識を持っているかもです。

地図記号「郵便局」とは?

地図記号「郵便局」

郵便局の地図記号は、「〒」を丸で囲んだ形をしています。

この記号は、郵便局の所在地を示すもので、地図上で郵便サービスを受けられる場所をひと目で確認できます。

日常で使われる郵便番号「〒」と同じ記号が使われているため、比較的分かりやすい地図記号の一つです。

郵便局の地図記号はどこまで含まれる?

地図記号としての「郵便局」は、単に大きな郵便局だけを指すわけではありません。

次のような施設が対象になります。

  • 普通郵便局
  • 特定郵便局
  • 簡易郵便局
  • 分室や出張所

つまり、郵便業務を行っている施設は基本的にすべて含まれると考えてよいでしょう。

ただし例外もあります。

  • 地下にある施設は表示されない

地図記号は、主に地上にある施設を対象として表示されるため、地下にある施設は一般的に記号として示されません。

なぜ郵便局の記号は「地図記号「郵便局」小」なのか(由来)

郵便局の記号に使われている「〒」は、単なるデザインではありません。

これは、かつて郵便事業を管轄していた「逓信省(ていしんしょう)」のカタカナ「テ」を図案化したものです。

さらに、その周囲を丸で囲んだ形で、地図記号として用いられています。

郵便局の地図記号の歴史(明治から現在まで)

現在の郵便局の地図記号地図記号「郵便局」小は、長い変遷を経て統一されたものです。

明治13年に整備が始められた地形図の前身「2万分の1迅速測図」には、郵便局として「郵便局明治13年の地図記号」が採用されました。

これは、大きな赤丸を赤い太線が貫く「丸に一引き」と呼ばれ、郵便配達員の制服・制帽に記されていたものです。

明治24年(1891年)の地形図図式では、「〒マーク」の原型となる記号が初めて採用されました。

ただし、このときの記号は、現在の郵便局ではなく、郵便と電信を扱う「郵便電信局」を表していました。

一方で、郵便のみを扱う施設については、封筒の形をした別の記号封筒マークが使われていたそうです。

明治42年(1908年)図式で、封筒型の記号は姿を消し、記号の意味も次のように変わっていきます。

  • :郵便のみを扱う局
  • 地図記号「郵便局」小:郵便・電信(のちに電話)を扱う局

さらに戦後になると、同じ2種類の記号が引き続き使われながらも、意味が次のように変化します。

  • :集配郵便局
  • 地図記号「郵便局」小:無集配郵便局

そして、これらの区別は整理され、昭和40年(1965年)の図式改定で廃止されました。

現在では、「○で囲んだ〒」が郵便局を表す地図記号として統一的に使われています。

郵便局の地図記号は、今、申し上げた通り、時代によって意味や使い分けが大きく変わってきました。

以下にその流れを整理します。

時代記号意味ポイント
明治13年頃郵便局明治13年の地図記号郵便局丸に一引き
明治24年頃
封筒マーク
郵便電信局
郵便のみの局
最初は「郵便+電信」
〒とは別に存在
明治42年頃
地図記号「郵便局」小
郵便のみの局
郵便+電信(電話)
意味が変化
複合機能の局
戦後
地図記号「郵便局」小
集配郵便局
無集配郵便局
配達機能あり
配達機能なし
昭和40年以降地図記号「郵便局」小郵便局(統一)現在の形

外国の郵便局の地図記号との違い

日本では、「地図記号「郵便局」小」が郵便局の記号として使われていますが、海外では異なるデザインが用いられています。

それぞれ見てみましょう。

  • 日本:地図記号「郵便局」小〒マーク
  • 海外:封筒マーク封筒のアイコン

このように、郵便局を表す記号は国や地域によって異なり、日本では独自の記号が使われています。

郵便局の地図記号の覚え方

郵便局の地図記号は、いくつかのポイントを押さえると覚えやすくなります。

  • 「逓信省のテ → 〒」と覚える
    もともとの由来を知ると、記号の意味と結びついて忘れにくくなります。
  • 丸で囲んだ形が地図記号として使われていると覚える
    〒単体ではなく、丸で囲まれているのが地図記号の特徴です。
  • 郵便番号の記号と同じと覚える
    日常でよく見かける記号と結びつけると、自然に定着します。

このように、由来・形・日常の使い方をセットで覚えると、より理解しやすくなります。

他の公共施設の地図記号

郵便局の記号を見てきましたが、地図上にはほかにもさまざまな公共施設の記号があります。

たとえば、学校は「文」、警察(交番)や消防署、市役所にもそれぞれ専用の記号が使われています。

これらは、全て公共施設を表す記号ですが、施設ごとに異なるデザインで区別されています。

それぞれの意味や由来については、地図記号「学校」や地図記号「警察(交番)」、地図記号「消防署」、地図記号「市役所」の記事で詳しく解説しています。

まとめ

郵便局の地図記号は、丸で囲んだ「〒」というシンプルな形ですが、もともとは逓信省の「テ」に由来する歴史ある記号です。

明治時代から現在までの中で、意味や使い分けが何度も変化してきました。

現在では区別が整理され、すべての郵便局を示す統一記号として使われています。

意味だけでなく背景まで理解することで、地図記号をより正しく読み取れるようになります。

参考
地図記号のひみつ 中公新書ラクレ
国土地理院 地図記号:郵便局

※「地図記号」は2024年に生まれたカテゴリです

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺