者の部首は何?「耂」と「老」の違いと辞書での正しい引き方
「者」の部首は何かと聞かれると、「耂(おいかんむり)」だと思う方も多いかもしれません。
形だけを見ると、たしかに「者」の上部は「耂」に見えます。
しかし、漢和辞典での扱いまで含めると、少し注意が必要です。
結論から言うと、「者」の部首は「老」です。
「耂」は「老」の省略形として扱われ、部首としては「老」に含めるのが一般的です。
なお、部首は見た目だけで判断すると間違えやすく、「相」や「聞」のように、見た目と実際の部首が異なる漢字も多くあります。
この記事では、「者」の部首、「耂」と「老」の関係、そして辞書で迷わない引き方まで整理します。
者の部首は「老」
「者」の部首は「老」です。
読み方は「おいかんむり」「おいがしら」と呼ばれます。
まず押さえておきたいポイントは次の通りです。
- 「者」の部首は「老」
- 「耂」は「老」の省略形
- 漢和辞典では6画の「老」で扱うのが基本
見た目では「耂」に引っ張られがちですが、部首として答える場合は「老」とするのが正解です。
「耂」と「老」の違い(意味も含めて整理)
「耂」は「老」の省略形です。
部首「老」が、漢字の上の部分、いわゆる「かんむり」の位置に来る時、この形になります。

もともとの「老」という漢字には「年を取る・年長である」といった意味があります。
部首として使われる場合も、この意味がもとになっています。
- 「老」:6画の部首で、「年を取る」という意味を持つ
- 「耂」:老が漢字の「かんむり」の位置に来た時
つまり、「耂」は単独の意味を持つというより、「老」という意味を背負った形と考えると理解しやすくなります。
また、辞書によっては「耂」を4画の見出しとして載せているものもありますが、その場合でも「老」と同じ部に案内されることが多いです。
このため、部首としては「老」、形としては「耂」という関係で整理するのが実用的です。
漢和辞典で「者」を引くときの注意点
実際に辞書で調べるときは、ここが一番重要です。
- 基本は6画の「老」で探す
- 辞書によっては4画の「耂」から引ける場合もある
- 迷ったら「老」で探すのが確実
特に、「耂」で探して見つからない場合でも、「老」の部を確認すれば見つかるケースがほとんどです。
また、部首の判断に迷う漢字は他にもあり、「街の部首は何?(行)」のように、見た目と異なるケースも少なくありません。
実用上は「者は老で引く」と覚えておけば問題ありません。
「者」の成り立ち
さて、「者」という漢字について重要なポイントがあります。
この「者」という漢字、部首は、「耂」なんですが、漢字の成り立ちはまったく別です。
「者」は、器(コンロのようなもの)の上で、薪を集めて燃やしている情景を描いた象形文字とされています。

- 上部:木を燃やしている様子
- 下部の「日」:容器(炉のようなもの)を表す
この組み合わせによって、「多くのものを一か所に集める」というイメージが表されています。
つまり、「者」はもともと「老」や「耂」から作られた漢字ではありません。
見た目は似ているが、成り立ちはまったく別
この点を押さえることで、「なぜ部首は老なのか」という疑問も整理しやすくなります。
※これは、「相(部首:目)」や「聞(部首:耳)」などと同じく、見た目と部首が一致しない漢字の典型例です。
⇒ 相の部首は「目」
⇒ 聞の部首は「耳」
「者」の意味と使われ方
「者」は、現在では「〜する人」や「〜に関わる人・もの」を表す漢字として使われます。
たとえば、次のような言葉があります。
- 学者(学問をする人)
- 記者(記事を書く人)
- 読者(本を読む人)
このように、「者」は人や対象を指し示す役割を持つ漢字です。
もともとの成り立ちとは異なりますが、意味が転じてこのような使われ方が一般化しました。
「耂」を部首に持つ漢字
部首に「耂」(おいがしら)を持つ漢字は、者の他には、次のモノがあります。
- 老:年を取る、年長である
- 考:年長者・先人を思うこと(転じて、考える)
このように、「耂」を含む漢字には、もともと「年長」「経験」「積み重ね」といったニュアンスが関係しているものがあります。
ただし、同じ形に見えても、部首の違う漢字もあります。
「孝」は、上部が「耂」に似ていますが、漢字源では部首は「子」とされています。
一方で、辞書によっては「耂」に分類する場合もあるとされ、ここでも扱いに違いがあります。
このように、部首は「形」だけでなく、辞書の方針によって分類が変わることがある点にも注意が必要です。
まとめ
「者」の部首は「老」です。
「耂」はその省略形であり、部首としては「老」に含めて扱うのが一般的です。
辞書で調べる際は6画の「老」で探すのが基本で、迷ったときもこの方法が確実です。
また、「者」は見た目こそ「耂」に似ていますが、成り立ちはまったく別で、薪を燃やす情景を表した象形文字です。
部首と成り立ちは別の視点であることを理解しておくと、漢字の理解が整理されます。
参考資料
・部首ときあかし辞典
・学研『上級漢和辞典 漢字源』
・白川フォント|立命館大学
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。









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