将棋叡王戦のタイトル獲得までの道のりを解説、第四期は挑戦者永瀬七段が4連勝で奪取

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1.叡王戦とは

叡王戦ホームページより

今年度新たに創設された創設された将棋の新タイトル戦「叡王戦」、2017年の賞金は2,000万円と出ています(叡王戦の賞金はいくら?)。

タイトルの序列は、名人、竜王に続く第三位です。

2015年度に一般棋戦として第1期が開始され、2017年度の第3期からタイトル戦に昇格した一番新しいタイトル戦です。七番勝負の勝者は叡王のタイトル称号を得ます。

この棋戦、第一期と第二期は、全棋士参加ではなく棋士の希望者によるエントリー制を採用していました。

第三期からタイトル戦に昇格したため、参加者は、全棋士(叡王保持者・後述のシード者除く)・女流棋士1名(四段戦)・アマチュア1名 (四段戦) が出場に変更となりました。

予選を勝ち抜き、本戦で決勝に進んだ棋士が七番勝負を行って、タイトルホルダーを決めることになっています。

第三期叡王は高見泰地です。

2.叡王戦のシステム

それでは、叡王戦の挑戦者になるまでの道筋を説明していきます。

どのタイトル戦もそうですが、段位別予選と本戦トーナメントがあります。

(1) 段位別予選

参加棋士は上記でも述べましたが、詳細はこちらの棋戦概要をご覧ください。

叡王戦の予選は、名称にある通り、段位別予選というシステムを採用しています。予選の間は、同じ段位のものとしか当たりません。そして、本戦に出場できる棋士は、段位毎に決められています。

① 予選通過人数

第四期は、九段4名、八段、七段、六段が各3名、五段は2名、四段1名の16名となりました。ちなみに、第三期は、九段5名、八段3名、七段、六段、五段は各2名、四段1名の15名でしたから、少し、上位偏重が是正された形です。第五期がどうなるか見てみる必要がありますね。

② 予選参加棋士数

第四期予選参加者棋士を見てみます。

九段24名、八段33名、七段36名、六段30名、五段22名、四段17名ですので、本戦に勝ち抜ける確率は、九段16.7%、八段9.1%、七段8.3%、六段10.0%、五段9.1%、四段5.9%となります。

第三期(九段26名、八段26名、七段33名、六段33名、五段24名、四段19名ですので、本戦に勝ち抜ける確率は、九段19.2%、八段11.5%、七段6.1%、六段6.1%、五段8.3%、四段5.3%)に比べると、九段、八段の勝ち抜け確率が減っています。とはいえ、狭き門には違いありません。

③ 予選通過勝利数

何勝するば本戦にいけるかを見てみます。

第四期は、九段は2勝ないし3勝、八段、七段、六段、五段は3勝ないし4勝、四段5勝ないし6勝ですから、第三期(九段は2勝ないし3勝、五段、八段は3勝ないし4勝、四段、六段、七段は4勝ないし5勝)と比べると、六段、七段の勝ち星が減り、余談が1章多くなりました。

(2) 本戦トーナメント

第四期は24名による争いに変わりました(第三期は16名)。第四期は、第三期のベスト4及びタイトル保持者の上位がシードされています。

本戦も、予選と同様、純粋なトーナメントです。

第四期は、予選参加者は4勝、シード者は3勝で挑戦者決定戦にたどり着きます(第三期は、初タイトル戦だったので、3勝でタイトル戦にたどり着きました)。ただ、挑戦者決定戦は三番勝負ですので、2勝が必要となります。このため、予選通過者は6勝、シード者は5勝が挑戦権獲得までの勝ち星となります。

シード者は、前期の叡王戦ベスト4の4名とタイトル保持者(竜王・名人・複数冠保持者は序列4位内(叡王を除く)に入るため、必ずシードされます。

タイトルの序列が下位となる単冠保持者はシードされない場合もあり、第4期は王将のタイトルを保持している久保利明王将が九段戦からの出場となりました)です。

(3) 七番勝負

第4期以降は、本戦トーナメントを勝ち抜いた挑戦者と叡王保持者が7番勝負を行います(第三期は、本戦トーナメントで決勝に進出した棋士が7番勝負を行い、先に四番勝った高見泰地六段が、タイトル保持者としての「叡王」になりました)。

七番勝負ですが、叡王戦は、他の棋戦と変わっていまして、考慮時間が変わるのです。

先ほどのページに出ていますが、(A)持ち時間1時間 (B)持ち時間3時間 (C)持ち時間5時間の持ち時間があり、これを選択して2局ずつ戦う形式です。

予選、本線ともチェスクロックを使用するので、下位クラスの棋士の方が慣れている分有利であるとの記事を読んだ記憶があります。

3.今期の叡王戦

今期の叡王戦は、高見泰地叡王と挑戦者である永瀬拓也七段で開幕しました。

第一局、第二局とも挑戦者永瀬七段 が取り、連勝しました。さらに第三局も制した永瀬七段が王手をかけました。

そして、続く第四局、この一戦も挑戦者が制し、なんと4連勝で叡王位を奪取しました。永瀬新叡王は、3度目の挑戦でタイトル獲得です。

叡王戦のページから棋譜や諸々の情報を得られますので、ご覧になってください。

第一局 4月6日(土) 高見叡王 ●-〇 永瀬七段
    圓山大飯店 台湾
第二局 4月13日(土) 高見叡王 ●-〇 永瀬七段 
    北こぶし知床ホテル&リゾート別館2階「オホーツク」5時間
第三局 5月4日(土) 高見叡王 ●-〇 永瀬七段
    史跡料亭花月別館3階「富士の間」3時間
第四局 5月11日(土) 高見叡王 ●-〇 永瀬七段
    みやじまの宿岩惣新刊1F「管弦」3時間

参考サイト:wiki

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