茈が出てこない?これは環境依存文字なのでパソコン以外では難しい

草冠に此の「茈」という漢字を見たことがありますか?

コミック・アニメの「呪術廻戦」をご存知の方なら、五条悟の虚式「茈」が思い浮かぶでしょう。

ただ、そうでない方からすると、この漢字、滅多に見かけない表記のはずです。

今まで、「侑が出てこない」「暉が出てこない」で記事を書きましたが、「茈 出てこない」の噂には、さもありなんと思った次第です。

この漢字は、侑・暉とは違って、簡単には出せないんですよ~。

そんなわけで、本記事では、「茈」を出すには何をやればいいのか、本当に出せるのかを、パソコン・スマホ・テプラで確認していきます。

その結果を、最後までご一緒にご確認くださるよう、お願いします。

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草冠に此の「茈」!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

実は、この草冠に此の「茈」という漢字ですが、環境依存文字に属しています。

ですから、この記事を見ていただいている方の環境によっては、「茈」が表示されていない可能性があります。

何度か出ていますが、題材の漢字は、草冠に此の「茈」です。

パソコン・スマホ・テプラで、この漢字を表示できるか確認する前に、基本情報を見ておきましょう。

画数9画
音読みシ、サイ
訓読みむらさき
意味【音読み「シ」】
①むらさき。草の名。ムラサキ科の多年草。ムラサキ。茈草。紫草。
②茈葳(シイ)は、ナデシコ科の多年草。ナデシコ
③茈菀(シオン)は、キク科シオン属の多年草。シオン
【音読み「セイ」】
「茈胡(さいこ)」は、セリ科の多年草。ヒロハミシマサイコ

この「茈」は、音読みが2つ、訓読みがひとつあります。

意味は音読みで変わるんですね。

音読み「シ」の①の意味以外は、他の漢字と結びついて草の名称になります。

音読み「シ」の①の意味の「むらさき」、これも草の名称です。

Lithospermum erythrorhizon 2
Doronenko, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
ムラサキ

この植物の根から紫色の染料(江戸紫)を取ったそうです。

紫色は、もともとムラサキの根を原料として染め上げた色を言ったんですって。

この根を乾燥させて紫根(しこん)という生薬としても用いています。

豆知識:虚式「茈(むらさき)」とは?

冒頭で述べた「呪術廻戦」で出てくる虚式「茈(むらさき)」について簡単に紹介します。
使い手は、最強の呪術師・五条悟です。
術式順転「蒼」と術式反転「赫」を掛け合わせた規格外の威力を持った必殺技と言っていいでしょう。

パソコン・スマホ・テプラで、この漢字を表示できるか、次の章から確認していきましょう。


茈が出てこない

パソコン・スマホ・テプラで茈が出てこないのか確認しました。

茈が出てこない?

パソコン

文字変換及びUnicode変換で「茈」を出すことが出来ました。

文字変換では、変換候補を複数押下すると現れる「単漢字」をクリックすることで、狙いの漢字を出すことができます。

Unicode変換では、指定のコードを入力してF5キー押下で「茈」を出すことができます。

スマホ

文字変換、手書き入力を試しましたが、「茈」は出てこないようです。

スマホでは、残念ながら、「茈」は出てこないですね!

本記事から「茈」をコピーして貼り付けるか、頻繁に使うようなら「単語登録」という手があります。

単語登録しちゃえば、登録した読みを入力することで、簡単に呼び出せるようになりますよ。

テプラ

漢字コードを調べましたが、SR300と上位機種であるSR530にも「茈」はありません。

このため、テプラでは、「茈」は出てこないです!

どうしても、テープに「茈」を印刷したいなら、パソコンないしスマホに接続できる機種を用意するしかありません!

パソコンでは「茈」を出せますが、スマホ及びテプラでは出すことが出来ませんね。

それでは、上記に示したパソコンでの「茈」の出し方と、スマホで「茈」を表示する方法を紹介します。

「茈」を入力するパソコンの手順

「茈」を入力するパソコンの手順ですが、上述したように次の2種類があります。

  1. 文字変換
  2. Unicode変換

それぞれの手順について、順に紹介しましょう。

文字変換

それでは、文字変換で「茈」を入力してみましょう。

テキストエディタを起動
初めに、テキストエディタを起動します。60爺は「秀丸」を使います。
「むらさき」と入力
「むらさき」と入力します。
「変換」を数度押下
「変換」を数度押下すると、候補がずらっと表示されます。
「単漢字・・・」をクリック
候補を↓(下矢印)で下っていきましょう。
やがて、候補が増加して「単漢字・・・」が出てきたらクリックします。
「茈」を選択
すると、狙いの「茈」がありますので、それを選択しましょう。
「茈」入力完了
こうすることで、「茈」を入力できました。

変換候補も少なく、簡単に「茈」を入力することができました。

Unicode変換

次は、Unicode変換で「茈」を入力してみます。

テキストエディタを起動
初めに、テキストエディタを起動します。60爺は「秀丸」を使います。
「8308」と入力
日本語で「8308」と入力します。
F5キー押下
F5キーを押下します。
候補に「茈」が現れるのでクリックします。
「茈」入力完了
こうすることで、「茈」を入力できました。

こちらも、簡単に「茈」を入力することができました。

Unicodeの方が手順数が少なくていいのですが、使っていないUnicodeは忘れちゃうんですよね!

あと、日本語でUnicodeを入力することが必須です。

茈を入力表示するスマホの手順

既に述べたように、スマホで「茈」を入力する方法はありません。

スマホで「茈」は出てこないのです!

入力は出来ませんが、どうしても「茈」を表示したいのなら手段はあります。

「茈」を含む言葉を表示して「茈」以外を削除すればいいのです。

また、この「茈」を頻繁に使いたいなら、単語登録をすれば、自分の指定した読みで「茈」を入力できるように出来ます。

この場合、登録した文字を他の方に送った場合、「茈」を表示できないんですけどね……。

それぞれのやり方を順に紹介します。

「茈」を含む言葉を表示して「茈」以外を削除する方法

検索窓に「茈」を貼り付ける方法を示します。

検索窓に「虚式」入力
検索窓に「虚式」と入力します。
「茈」をコピー
すると、変換候補に、「茈」の入ったキーワードが並びます。
「虚式 茈」をタップします。
表示内容から「茈」以外を削除
検索窓に表示された「虚式 茈」から「茈」以外を削除します。
「茈」入力完了
「茈」が入力されました。

不要な文字を消すのが面倒ではありますが、「茈」を入力できました。

単語登録する方法

なんとか「茈」を入力することは出来ましたが、この漢字をいつも使いたい場合はちょっと面倒です。

そんな時は、「茈」をスマホに漢字登録すればいいのです。

漢字登録は面倒くさいですが、登録が終われば、他のメジャーな漢字と同じように使うことができます!

「茈」の登録手順

それでは、「茈」を単語登録する手順を紹介します。

なお、スマホは、オウガジャパンのOPPO A73です。

まずは、『七が三つの「㐂」の入力をスマホ・パソコンでする為の最適解をご紹介』の単語登録する方法に行きましょう。

次に、「㐂」の登録手順に従って、Gboardで『「日本語」をタップ』する所まで進めてください。

「日本語」をタップ
「単語リスト」画面で「単語リスト」が「日本語」に変わるので、その「日本語」をタップします。
「+」をタップ
単語登録画面にやってきました。上にある「+」をタップします。
単語とよみ:の入力画面
単語と読みの入力画面にやってきました。
単語には、今回登録する「茈」を、よみには呼び出す際の読みを入力します。
単語とよみ:の入力画面
「茈」は、上述した方法で入力しましょう。
よみ:には「むらさき」を入力しました。
今回から、「品詞:」が追加されていたので「名詞」を選択しました。
登録完了
単語登録画面に戻ると、「茈」が登録されていることがわかります。

「茈」の入力

それでは、今、登録した「茈」を呼び出してみましょう。

単語とよみ:の入力画面
検索窓に、「むらさき」を入力します。
変換候補に「茈」
変換候補に「茈」が表示されます!
タップします。
「茈」入力完了
「茈」が表示されました!

以上で、スマホでの「茈」を入力する手順を示しました。

※侑・暉は、「茈」とは違い、簡単に入力できました。
暉が出てこない?この漢字もパソコン・スマホ・テプラで簡単入力可能
侑が出てこない?いえいえ、どの機器でも簡単に文字変換出来ますよ

※難しい漢字の出し方・打ち方を紹介した記事が複数あります。

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最後に

漢字「茈」について、基本情報を確認してから、この漢字を入力できるのか機器別に見てきました。

「茈」は環境依存文字ですので、パソコンでは何とか表示できましたが、スマホでは通常の手順では入力できず、テプラではパソコン・スマホに接続できる機種以外は入力できません。

パソコンでの入力方法は、文字変換・Unicode変換の2つを紹介しました。

スマホは、通常の手段ではなく、「茈」を含む文字を表示させて不要な文字を削除するやり方と単語登録の方法を紹介しました。

参考
上級漢和辞典 漢字源
虚式「茈(むらさき)」とは?

※思えば「打ち方・出し方」の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら