ロートルは死語なのか!?いろいろな視点から洗い出してみた

2023年6月13日

多分、若い方は、この言葉を知らないと思います。普段の生活の中では、まず語られませんね。会社にいた時は、「むかーし」は出てくることがあったんですが、今は現役を退いて久しいので・・・。

それは、「ロートル」という言葉です。「ローカル」でも「メートル」でもありませんよ。「ロートル」です。

2021年にパナソニックが大幅リストラを実施した際に、この言葉を使っっていました。

この記事では、このロートルは死語なのか、いろいろな視点から洗い出してみようと思います。合わせて、意味や、由来等も追求してみようと思います。

ご一緒に見てやってください~。

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ロートルは死語なのか?

ロートルは死語なのでしょうか。そこから入っていきたいと思います。

ロートルという言葉は死語?

ロートルは死語なのでしょうか。

ロートルは死語だと言えるでしょう。

今回、この結論を得るのに、次の視点から洗い出しました。

  1. 息子・娘の証言
  2. X(ツイッター)のツイート
  3. 知恵袋及びサイトの内容

この3つの視点からの結果を見て、60爺の判断を申し上げました。

なお、全く消えてしまったわけではなく、特定の分野では使用される場合もあるようです。

ここで挙げた3つの視点についての内容を個別に見ていきましょう。

3つの視点の内容を見る前に、死語とは、どんな言葉なのかを確認しておきます。

一言語の中で、古く用いられていた単語で、今は全く使用されなくなってしまったもの。廃語。

引用 goo辞書 死語

死語とは、昔は使われていましたが、現在において使われなかった語を指すんですね。

子供たちと話していると、時々、言葉が通じない場合があるんですよ。たとえば、「アベック」、この言葉、今では「カップル」というんですね!

このように、「ああ、今は使われていないんだ」と言う言葉が死語なんですね。

それでは、上に挙げた3つの視点の内容を個別に見ていきます。

息子・娘の証言

「ロートル」について3人の子供たちに聞いた結果です。

長女は「漫画(るろうに剣心)で出てきたような…」、次女と長男は「知らない!」という回答でした。

子供たちは平成生まれで30歳前後です。次女からは、「昭和時代の言葉かね」と言われてしまいました!

このことから死語と結論付けました!

X(ツイッター)のツイート

次にX(ツイッター)のツイートを検索しました。その結果、死語であるとの証言がたくさん出て来ましたよ~。

自分でロートルという言葉を使ったら、編集者(多分若い方)が知らなくてびっくりしちゃったというツイートです。

60爺も、子供たちに通じなくて驚きましたから、この気持ちわかります。

野球界でロートルが使われているとの指摘です。滅んだわけではないんですね。

この方は「死語だろう」と言われてます。

立川談志楼は「死語だろうか?」と疑問を持たれていますね。思いたくない気持ち、よくわかります。

こちらの方は、古いテレビ(2007年製、今年は2024年なので17年前)に対して使われてます。

ロートルには、こういう古い機器に対する使い方があるんですね。

こちらの方は、ある言葉を聞いても、過去のモノに転換されてしまう自分に対して揶揄してます。

ロートルは死語、廃語とおっしゃってますね。

こちらの方は、テレビではなくPCに対してロートルを使用しています。こちらも死語となっています。

知恵袋及びサイトの内容

最後の視点は、知恵袋及びサイトの内容に当たってみたモノです。

順番に見ていきましょう。

いや、そうでもないみたいですよ。2ちゃん○るなどでは頻繁に出てきますよ。

引用 yahoo!知恵袋

トップは、2011年のyahoo!知恵袋の質問ですね。

「2ちゃん○る」では未だ現役なんですな。

日本のスポーツの世界では、しばしばロートルという言葉が使用された。意訳して「役立たず」「時代遅れ」等の否定的な意味合いで、中心選手から外されても、いつまでも現役にこだわるベテラン選手を指して使用された

引用 yahoo!知恵袋

ツイートにもありましたが、スポーツ新聞(特に野球かな)では、文中にロートルを見かけましたね。

他にも、スポーツ界で使われる旨、コメントがあります。

スポーツ界(野球、サッカーなど)など、年齢と現役活動期間が密接に関わる一部の業界では今も使われている。ただしスポーツ界の場合、それぞれの種目における高齢(現役で活動するには難しい年齢、衰えがみられる年齢)という意味で用いられるため、老人・年寄りと呼ぶには若い人を対象に用いられることも多い。

引用 『ロートル』の解説|日本俗語辞書

スポーツ界では、対象は老人ではないですからね。

年寄り・老人のことですね。
年老いてくたびれたネガティブな意味合いで使われます。

引用 yahoo!知恵袋

再び、yahoo!知恵袋の質問、こちらは2017年です。この時点で質問が出ているってことは、現役なのでしょうか?

街では「俺たちロートルがさ、って部下に言ったんですよね。そうしたら全然知らないって言うんですよ」という上司の声が。若者に聞いてみると、30代以下だと65人中1人も意味を知らないという結果に。

引用 「パリピ」も?「◯◯ 死語」で検索されているワードTOP10

2024年の時点では、30代以下では誰も知らないんですから死語と言っていいですね。

多分(選手の)半分ぐらいは勇気がなくて、私についていくのが怖かったと思う。もう半分ぐらいナメてたんと思う。ロードみたいな選手はどうせ落ちてくだろうって。(東スポWEB)…
おそらく東スポの担当者は「ロートル」という言葉を知らなかったのだろう。そう言えば、近年あまり見かけない言葉だ。もう日常生活では死語になっているのかもしれない。

引用 ロートル

この記事面白かったです。

「ロートル」という言葉を知らなかったので、「ロード」に置き換えたので、意味が分からなくなっちゃったんです。

60爺も、この東スポの記事を読んで、何のことかわからなかったです!

やはりロートルは死語なのかも。

もはや死語となりつつある「ロートル」。
これは、それぞれ属している業界での“ベテラン”と似たような意味を持つ言葉なのだが、70年代以降の生まれだと、その言葉自体を耳にしたことがある人も少ない。

引用 ロートル (4)

そうか。70年以降の生まれだと知らないんですな。

70年生まれだと、今年、54歳の人ではないか。えー、ロートル、知らないんだ。

以上の結果を踏まえて、ロートルは死語と結論付けしました!

次の章では、「ロートルの意味」について追いかけます。


ロートルの意味

ロートルとは、どんな意味なのでしょう。

ロートルの意味

ロートルとは、漢字で「老頭児」と書きます。中国語で、「老人。としより。」を指します。

学研国語大辞典には、「年をとって頭の回転のにぶくなった人。」という意味も載っていました。

日本では、総じて「老人の中でも役にたたない人」を指す言葉として使われましたね。

中国語の繁体字では「老頭兒」、簡体字では「老头儿」と表記しますが、中国語の発音を聞くと「ラオトウ」と聞こえ、「ロートル」といっても中国人には通じないだろうなと思いました。

中国語の【老頭児】には否定的な意味合いはなく、むしろ親しみを込めて使われているようです。

しかし、上述のように、日本ではネガティブなニュアンスが中心であり、「現役で働けなくなった老人」「使いものにならない年寄り」という使い方をされます。

年配者が自嘲して用いることも多かったようですね。

まあ、失礼な表現ですよね。

ロートルは何歳から

ロートルの意味を上述しましたが、「ロートル社員」「ロートル人材」なんて言い方で、「ものにならない人」「旬をすぎている人」を指したりする場合があります。

はて、そうなると、ロートルとは何歳からを指すのでしょうか?

現在では、ロートルは特定の年齢を指すモノではなく、「旬をすぎた、または、役にたたない人」をいう隠語として使われているんですね。

ですから、若くて学歴が良くても、仕事ができないと「ロートル人材」のレッテルを貼られ、揶揄されてしまうんです。厳しいな!

ロートルの対義語

ロートルの対義語、対に位置する言葉は何なのでしょうか?

  • ない
  • 若者、ルーキー
  • ベテラン

トップは「ない」です。

これ日本でつかった場合、対応する反対語はとくにありませんね。
若者といってしまったたらモロ日本語。ロートルは、その語感が
おもしろくつかわれたことばとして、「反対語はなし」。

引用 yahoo!知恵袋

現在の使われ方から考えると、しっくりきますネ。

若者、ルーキー

「若者、ルーキー」と言う方もいますが、まあ、元々の中国語が「老人」なので間違えではないでしょう。

また、上述した「使いものにならない年寄り」の対義語で「新入社員」「新人」なんてのも考えられます。

ベテラン

「ベテラン」と言う方もいます。

ベテランとは、各分野で長年の経験や実績を持つ人材のことです。いわば、豊富な経験を持つプロフェッショナルを指します。

「使いものにならない年寄り」の対義語であれば、これが一番かなと思います。

ただ、仕事のできない若手にも使われているとなると?ですね。

次の章では、ロートルの他にもある昭和の言葉をまとめたので見ていってください。

他にもある昭和の人間言葉

結論の中で触れましたが、昭和の人間が用いることばには死語が多くなっているようですな!

たとえば、「アベック」「チョッキ」「衣紋(えもん)掛け」って知ってますか。これ、今風に言うと、「カップル」「ベスト」「ハンガー」なんですよ。

あと、「ナウい」「イタ飯」なんかはどうですか?

「ナウい」は「今風でかっこいい」の意味です。英語の「now」からできた造語なんですよ~。

「イタ飯」は1990年代に流行った言葉です。子供に聞いたら、「チャーハンのことか?」と聞かれて面食らったんですが、「イタリア料理」という意味合いで使われたんですよ。イタリア料理のレストランに行くのに「イタ飯行こう」と言ってました。

あと、「背広」って知ってます?今は「スーツ」と呼ぶのが普通ですね。「背広」に関しては、詳しく解説していますので、次の記事を是非ご覧ください。

それから、「ぶどう酒」も良く言っていましたね。今は「ワイン」ですよ!

次々と出てきて懐かしいんですが、次の言葉を最後にしましょう。

「あたり前田のクラッカー」です。1970年代頃に流行しました。「当たり前だ」に菓子「前田のクラッカー」をかけて作られた言葉です。

ちなみに、前田のクラッカーは今も健在でした。

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最後に

ロートルは死語なのかどうかについて論じてきました。

結論は、「死語」だと認定。平成生まれの子供たちに聞いても知らないんですから、やむを得ないと思いますよ!

意味的には、ネガティブな言葉でしたね。中国での意味とは正反対なものだとわかりました。

そして、最後は昭和の人間言葉を見てもらいました。面白かったでしょう?古臭いだけかな^^;

■昔の言葉に関して記事にしたものです

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺