翡翠は名前に使えない?「翡」と「翠」の違いと名付けの工夫
「翡翠(ひすい)」という言葉を耳にすると、まず思い浮かぶのは美しい宝石や、青緑の羽をもつカワセミの姿ではないでしょうか。
その響きやイメージから、「名前に使えたら素敵だな」と感じる方も多いはずです。
しかし、調べてみると「翡翠は名前に使えない」という意見を目にすることがあり、名付けの候補に考えている人にとっては戸惑うポイントになるでしょう。
この記事では、なぜ「翡翠」が名前に使えないのかという理由を整理しつつ、その代替策について紹介します。
名前の工夫についても具体例を紹介し、「使えない」と諦めるのではなく、美しい響きや願いを活かすためのヒントをお伝えします。
宝石のように輝く名前を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
翡翠は名前に使えないって本当?
「翡翠(ひすい)」は美しい宝石や、青緑の羽をもつカワセミを思い浮かべる言葉で、名前で使えたら最高だと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、残念ながら、この「翡翠」、名前を申請しても却下されてしまいます!
実は、先頭の文字の「翡」が、人名用漢字に含まれていないからです。
「翠」は人名用漢字であり、名付け可能なのですが、「翡」が人名用漢字でないため、法律で名付けに採用することができないのです。
「翠」がOKなのに、 なぜ「翡」は名前に使えないのでしょうか?
それは、今いったように、人名用漢字に未収録だからなんです。
人名用漢字は、定期的に見直されているものの、「翡」は、未だ、未収録のため、「翡翠」は許されないのです。
ちなみに、名前に使える漢字は、2025年9月18日現在、常用漢字は2,136字、人名用漢字は863字です。
※この漢字も名前として使えるのでしょうか?
⇒ 昴は名前に使えない?そう言われたこともあったが今は昔です
「翠」が名前に持つ意味と魅力



さて、「翡」が名前に使えないということで、この章では、残された「翠」について、その意味と魅力について触れていきましょう。
「翠」=翡翠のような青緑色。よごれない蒼みどりのもの。
その他にも、鳥のカワセミの、よごれのないみどりの羽を連想させます。
このイメージを持つことから、次のような願いを名前に込めることができます。

赤ちゃんの名前ランキング|たまひよでは、「翠(すい)」という名前が、2024年にランキング入りをしています。

翠という漢字について、その読み方から意味・名前のつけ方まで網羅した記事があります。
翡翠をイメージした名付けの工夫
「翠」だけを用いる
「翡」は使えませんが、「翠」は人名用漢字なので名付けに使えます。
シンプルに「翠(すい)」一文字を用いれば、翡翠の持つ美しさや自然の清らかさをそのまま表現可能です。
しかも、上述したように、ランキング入りする人気の名前です。
響きもすっきりしており、男女どちらにも適した名前として活用できます。
「翠」と他の漢字を組み合わせる
「翠」は単独でも魅力的ですが、他の漢字と組み合わせることで柔らかさや個性を加えられます。
例えば、「翠奈(あきな)」「翠穂(あきほ)」「翠花(すいか)」などが代表的。
願いや響きに応じて組み合わせを工夫することで、バランスの良い名付けが可能です。
読みを「ひすい」として取り入れる
「翡翠」の音の美しさを生かしたい場合は、「翡」に別の漢字を用いて「ひすい」と読む名前にする方法もあります。
次のような名付けの例があります。
- 陽翠
- 妃翠
- 緋翠
- 日翠
- 姫翠
読み方に「ひすい」を採用することで、翡翠のイメージを保ちつつ合法的に名付けられます。
最後に
「翡翠」という熟語は美しく魅力的ですが、名付けにそのまま使うことはできません。
理由はシンプルで、「翡」が人名用漢字に含まれていないためです。
しかし、「翠」は人名用漢字であり、名前として使用可能です。
「翠」には、緑色の宝石や清らかな自然の象徴といったポジティブな意味が込められており、名付けに用いれば凛とした美しさや幸運を表現できます。
そこで、翡翠の美しい響きを諦めるのではなく、「翠」を上手に取り入れることで、名前に深い願いと彩りを添えることができるでしょう。
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