土に点の漢字「𡈽」!出し方から読み方・意味まで全部解説
「土」という字の右上に点(、)がついた、不思議な字を見かけたことはありませんか?
苗字や地名、資料などで見かけたという話を聞き、「読み方がわからない」「どうやって入力すればいいの?」と困っている方もいらっしゃるかもしれません。
この文字は、「土」の異体字(バリエーション)として扱われることがある、非常に珍しい漢字です。
この記事では、忙しい方のために今すぐ使える「𡈽」 のコピー用テキストをはじめ、スマホやPCでの具体的な出し方、意味や成り立ちまでを分かりやすくまとめました。
読み終える頃には、入力のストレスがすっきり解消されているはずです。
【今すぐ使いたい方へ】コピー用テキスト
まずは、以下の文字をコピーしてお使いください。
𡈽 (Unicode:U+2123D)
「土に点」の漢字「𡈽」の出し方(デバイス別)
それでは、デバイス(パソコン・スマホ・テプラ)別に、旧字「𡈽」の出し方を、手順を示して、わかりやすく紹介します。
パソコンでの出し方
パソコンでは、文字変換で出すことができます。
日本語で「つち」と入力し、変換キーを押してください。
「𡈽」がないので、右端の「単漢字」をクリックします。

追加された変換候補の中に「𡈽」があるので、クリックすればOKです。

また、「ど」でも同様のやり方で出すことができます。

ですが、「ど」の場合は、変換候補が多いので、「𡈽」を探すのに手間がかかります。
ついでに、Unicode「2123D」も載せておきますね。
日本語で「2123D」と打ちます。

上記のように、「2123d」となっても問題ないです。
そのまま、F5キーを押しましょう。

変換候補に「𡈽」があるのでクリックすれば終わりです。
万が一、どっちもうまく行かないということなら、コピー&ペーストも可能です。
𡈽
※上記の「𡈽」をコピーして、次の記事を参照に入力してください。
⇒ 両矢印の出し方は?パソコンではunicodeによる方法が使えるよ
スマホ(iPhone/Android)
スマホでは、「まん」、「ど」で試しましたが、変換候補に「𡈽」が出てきません。
馬3つの漢字で出てきた、手書き入力に挑戦しましたが、これも空振りでした。
スマホでは、「𡈽」を出すことはできないようです。
どうしても、スマホに「𡈽」を出したい方は、次の方法を試してください。
- 「𡈽」をコピー&ペーストする
- 単語リストに登録する
これらの方法は、次の記事を参考にしてください。
⇒ 辻の点一つの出し方をスマホでどのようにやるか手順付きで解説
1.⇒ コピー&ペースト
2.⇒ 単語リストに登録
「辻」の部分を「𡈽」に置き換えてください。
※葛も、スマホでは出すことが出来ませんでしたね。
テプラ
テプラも「つち」、「ど」の変換キー押下で「𡈽」は出てきません。
取扱説明書を探しましたが、環境依存文字である「𡈽」は、SR300も、上位機種のR-980でも登録されておりません。
「𡈽」の読み方・意味・成り立ち
読み方や意味は、基本的に私たちが普段使っている「土」と同じと考えて差し支えありません。
まずは、基本情報を表にまとめました。
| 読み(音読み) | ド(呉音・漢音)、ト(慣用音) |
| 読み(訓読み) | つち |
| 画数 | 4画 |
| 部首 | 土(つち・つちへん) |
| 漢字の分類 | 「土」の異体字(字体の違いによる別形) |
| 文字コード | Unicode: U+2123D |
なぜ「土」に点がついているのか、その背景を詳しく見ていきましょう。
意味は「土」と全く同じ
「𡈽」は、地面や土壌、土地を表す「土」という漢字と、意味の上では、「土」と同じ内容を表す文字です。
現代では「土」が標準的な字体(通用字体)として使われていますが、歴史的な書写の中では、「𡈽」 のような点のついた形が見られることもありました。
なぜ「点」がついているの?
この点には、実は特別な意味(文字としての意味)があるわけではありません。
- 装飾としての点:古くから書道や写本の文化において、文字のバランスを整えたり、装飾的に点を打ったりする習慣がありました。
- 他の字との区別:似たような字形の漢字(たとえば「士」)と見間違えないよう、あえて点を打って区別したという説もあります。
- 失われた常識:手書きでは点をつけても、活字では点がつかないという「常識」があったそうです(異体字の世界より)
このように、もともと、同じ文字が長い年月の間に少しずつ形を変えて伝わったものを「異体字(いたいじ)」と呼びます。
「𡈽」はその代表的な例の一つです。
ただし、これらはいずれも文字学的な定説というより、書写習慣や字形変化として説明されるものです。
現在の主な使用シーン
現在、この「𡈽」という字が使われるのは、主に以下のようなケースに限られています。
- 苗字(人名):先祖代々の表記を大切にするため、戸籍や古い資料などで、従来の表記として記録されている例が見られることがあります。
- 地名・寺社名:歴史ある土地の看板や石碑などに、当時のままの字体が残っていることがあります。
名字由来netに「𡈽野」「𡈽谷」とういう名字があったので、覗いてみましたが、どちらも調査中でした!
よく似た漢字「圡」との違い
「土に点の漢字」として検索していると、「𡈽」だけでなく、「圡」という非常によく似た字を目にすることがあります。
見た目がそっくりなため混同されがちですが、この2つは別の文字です。
ただし、結論から言うと、どちらも意味は「土」で、実用上の違いはほとんどありません。
ここでは、見分け方と立ち位置の違いを整理しておきましょう。
「𡈽」と「圡」の見た目の違い
まずは、字形の違いを確認します。
- 𡈽:「土」の右上に点(、)が付いている字形
- 圡:「土」の中央付近(縦画の上部寄り)に点が打たれた字形
どちらも「土」をもとにした字ですが、点の位置が明確に異なるのが最大の違いです。
意味や読み方に違いはある?
意味や読み方については、ほとんど違いはありません。
- どちらも意味は「土・地面・土地」
- 読み方も基本的には「土」と同じ扱い
つまり、意味の違いによって使い分ける文字ではないという点は共通しています。
なぜ2種類あるのか
「𡈽」や「圡」のような字形の違いは、漢字が長い歴史の中で、次の理由などで生まれたものと考えられています。
- 手書きで写されてきたこと
- 地域や書き手によって点の位置が揺れたこと
このように、同じ漢字が少しずつ形を変えて伝わったものを「異体字」と呼びます。
実用上の扱いはどう違う?
実用面では、両者に大きな差はありません。
- 𡈽:Unicodeには収録されているが、表示・入力できない環境も多い
- 圡:フォントや環境によっては比較的表示されやすい場合がある
ただし、どちらも現代日本語の標準字体ではない点は共通しています。
どれを使うのが無難?
現代の文章や公的な場面では、以下の整理で問題ありません。
- 「土」を使う → 最も安全で確実
- 「𡈽」「圡」 → 特定の表記を再現したい場合に限られる
おまけ:「圡」の風景
店の名前に、この漢字を使われています。

iPhoneでは、「ど」を入れることで、この漢字が変換候補に出てきます!

ちなみに、iPhoneでは、「と」を入れても、この漢字が変換候補に出ますね。

行政・公文書での扱い
自分の苗字に「𡈽」が使われている場合や、不動産登記などでこの字を見かけた場合、「正式な書類ではどう書くべきなの?」という疑問が湧きますよね。
結論から言うと、現代の日常生活では「土」に読み替えられることが一般的ですが、特定の公的記録では従来の字体が参照される場合もあります。
戸籍や住民票での表記
日本の戸籍では、旧字体や異体字がそのまま登録されている例も見られます。
- 既に、関係書類が「𡈽」の場合
住民票やマイナンバーカード、運転免許証などの氏名も、原則として戸籍に登録されている字体で表記されます。 - 新しく子供に名付ける場合
現在、新しく戸籍を作る(出生届を出す)際には、常用漢字または人名用漢字を使うルールがあります。
そのため、新規に「𡈽」を名前に使うことは原則できません。
なお、これは「人名としての使用」に関するルールであり、既存の苗字の表記とは扱いが異なります。
不動産登記や銀行口座
不動産登記や銀行口座では、次のように扱われます。
- 不動産登記
登記簿では、原則として戸籍の表記が参照されますが、文字コードの制約により標準字体で処理されることもあります。
売却や相続の手続きでは、戸籍の表記と一致している必要があります。 - 銀行口座・契約書
銀行のシステムによっては「𡈽」が入力できず、標準的な「土」で代用されることがあります。
これは、「事務的な都合」であり、本人の同一性が確認できれば大きな問題になることは稀です。
現代における「使い分け」の考え方
行政のデジタル化(DX)に伴い、複雑な異体字は標準的な字体(この場合は「土」)に読み替えて処理しても良いというガイドラインが増えています。
- 注意点
苗字のこだわりがある方は、「土」で代用されることに抵抗を感じる場合もあるでしょう。
一方で、Webフォームやシステム上の制約でどうしても「𡈽」が出せない場合は、無理に外字を使わず、現代の実務上は、標準的な字体で入力する運用が一般的です。
まとめ
- 「𡈽」は「土」の異体字で、読み(ド・つち)や意味は同じ。
- 入力するには、「手書き入力」か、この記事からのコピー&ペーストが手早い。
- 「圡」など、似た字とは点の位置が異なる。
- 戸籍や苗字では従来の字体として扱われることがあるが、日常的には「土」が使われる。
参考
異体字の世界 旧字・俗字・略字の漢字百科 河出出版
※思えば「打ち方・出し方」の記事も増えてきました









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