「病」の部首は「やまいだれ」!意味・由来と代表的な漢字を解説
「病」という漢字の部首は、「やまいだれ(疒)」です。
ただ、「やまいかんむり?」「他の“たれ”と何が違うの?」と迷う人も少なくありません。
この記事では、「病」の部首がやまいだれである理由をはじめ、その意味や由来、さらに同じ部首をもつ仲間の漢字まで、まとめてわかりやすく解説します。
どうか、最後まで、ご一緒にご覧になってください。
「病」の部首は「やまいだれ」

「病」の部首は、「やまいだれ(疒)」です。
この部首は、漢字の上方から、左側についている形をしています。

「やまいだれ」は、病気や体の不調、治療などに関係する意味を表す部首で、「病」をはじめ「痛」「症」「疲」など、多くの医療・症状に関わる漢字に使われています。
なお、「病」は上に何かが乗っているように見えるため、「かんむり」と勘違われがちですが、上記の図に示したように「たれ」の部首です。
辞書や漢和辞典でも、「病」の部首は一貫して「疒(やまいだれ)」と分類されています。
※こちらは、「かんむり」を部首に持つ漢字でした。
⇒ 空の部首は何?「穴かんむり」になる理由をわかりやすく紹介
「やまいだれ」とは?意味と由来
やまいだれ(疒)は、漢字の左側に付く「たれ」型の部首で、病気や不調の状態そのものを表します。
「病」という一文字の意味を示すだけでなく、体が弱り、横になっている様子を象徴した部首です。
甲骨文字の「病」という言葉は、ベッドの象形のデッサンで、右側は発汗して横になっている人です。
漢字の成り立ちから探ると「病」と「疾」の違いは明確になる
この形は、病気で伏せている人を横から見た姿を簡略化したものが起源とされています。
古代中国では、病は外から見て分かる「異変」として捉えられており、その状態を示す印として「疒」が生まれました。
そのため、やまいだれは、病気という状態や現象を示す点に特徴があります。
この意味を理解しておくと、他の部首との見分けもしやすくなります。
疒(やまいだれ)と似ていて間違えやすい部首

「病」の部首である疒(やまいだれ)は、形が似ているため、他の「たれ」系の部首と混同されることがあります。
ここでは、特に間違えやすい代表例を整理しておきましょう。
がんだれ(厂)との違い
がんだれ(厂)は、漢字の左上から垂れ下がる形をした部首で、崖(がけ)を表すのが基本です。
「原」(崖の下から湧き出る泉)「厄」(崖で人がうずくまっている)「厚」(高く切り立った崖)などに使われており、病気や体調とは意味的な関係はありません。
「やまいだれ」が「体の不調」を示すのに対し、「がんだれ」は崖を表す点が大きな違いです。
まだれ(广)との違い
まだれ(广)は、「麻」の上部にあたる部首で、「崖を利用して作った屋根」を意味します。
「店」「庫」「庁」などに使われ、目的に応じた「建物」を示す漢字に使われ、見た目は「やまいだれ」と似ていますが、意味はまったく異なります。
戸だれ(戸)との違い
戸だれ(戸)は、家の戸や入口を表す部首です。
「所」「房」「扇」などに見られ、住居や空間に関係する意味を持ちます。
「たれ」の形が左側に付く点は共通していますが、やまいだれとは成り立ちも意味も別物です。
このように、「病」と形が似ている部首はいくつかありますが、病気や体調を表すのはやまいだれ(疒)だけだと覚えておくと、迷うことはほとんどなくなります。
「やまいだれ」を部首にもつ仲間の漢字
やまいだれ(疒)を部首にもつ漢字には、病気や体調不良、その状態や治療に関係する意味が多く含まれています。
ここでは、代表的な漢字を意味ごとに整理して紹介します。
病気・症状を表す漢字
- 痛:体に感じる苦しみや痛み
- 症:病気の状態や症状
- 疾:急な病気や重い病
- 痢:下痢などの消化器系の病気
これらの漢字は、体に現れる不調や異変そのものを表します。
体の弱り・不調を表す漢字
- 疲:体が弱り、元気がなくなること
- 痩:病気などで体重が減ること
病気によって体力が落ちる様子を表した漢字が多いのが特徴です。
治療・回復に関係する漢字
- 療:病気を治すこと
- 癒:心身の痛みや疲れが回復すること
- 瘉(癒の旧字):病がよくなること
やまいだれは、単に「病気」だけでなく、治す・回復する過程にも使われています。
このように、「疒」が左側に付く漢字は、意味のどこかに病気・不調・治療が関係していることがほとんどです。
意味から整理すると、やまいだれの漢字は覚えやすくなります。
「病」の部首を覚える簡単なコツ
疒(やまいだれ)は、既に述べたように「病気で横になっている人の姿」を表した部首です。
左側にこの形が付いていれば、意味のどこかに病気・体調不良・治療が関係していると考えると覚えやすくなります。
また、やまいだれは「かんむり」ではなく、左側から垂れ下がる「たれ」の部首である点も、見分ける際のポイントです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 病の部首は「疒」で合っていますか?
はい、合っています。
「病」の部首は「疒(やまいだれ)」です。
漢和辞典や国語辞典でも、この分類が正式とされています。
Q2. 病の部首は「やまいかんむり」ではないのですか?
いいえ、「やまいかんむり」ではありません。
「疒」は漢字の左側に付くやまいだれで、かんむり(上に付く部首)ではありません。
まとめ
「病」の部首は、「疒(やまいだれ)」です。
やまいだれは、病気や体調不良といった状態そのものを表す部首で、病気で横になっている人の姿が由来とされています。
形が似ている部首はいくつかありますが、病気や治療に関係する意味を持つのはやまいだれだけです。
また、「痛」「症」「療」「癒」など、やまいだれを部首にもつ漢字は、意味で整理すると理解しやすくなります。
「病」の部首に迷ったときは、疒=やまいだれと覚えておけば安心です。
参考
部首ときあかし辞典 研究社
上級漢和辞典 漢字源 学研
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。








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